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ナス黒枯病

データ作成年月日:2017/12/31

写真1(SK)

▲発病初期の病斑。黒褐色の小斑が葉に見られるのが特徴。病斑の中心部は淡褐色。

写真2(SK)

▲高温多湿条件下では、病斑は拡大して直径数mmの大型病斑となる。病斑には同心円状に文様が見られる。

写真3(SK)

▲黒枯病の多発圃場では、多湿条件下、ナスの果実表面で「いぼ」状に隆起する症状が見られることがある。いぼかわ症といわれ、果実の品質が低下して出荷できなくなる。

症状(診断)

 主に葉が侵されるが、多発すると茎・果実にも発生する。
 葉では、初め紫褐色ー黒色の点状から円形の斑点ができ、次第に拡大して径0.5〜1cmの円形病斑になるが、下位葉の古い病斑では、径1cm以上、まれに径4〜5cmに達することもある。病斑の周縁は通常紫黒色で明瞭であるが、不明瞭なものもある。病斑は拡大にともなって内部が退色し、紫褐色から淡紫褐色になり中央に紫黒色の円形の部分ができて目玉状になり、しばしば輪紋をともなう。発病が激しくなると、落葉し生育が著しく抑制される。
 茎では、果実の収穫後、果梗の切り口から発生し始めることが多く、次第に枝に及ぶ。被害部はわずかにへこんで褐変し、後には枝枯れとなる。枝の分岐部の症状が激しく、被害部は著しく膨張して枯死する。枯死した茎や果梗の表面には、暗黒色のかびを生じる。
 果実での発病は比較的少ないが、果梗やヘタの部分に、赤褐色〜褐色の日焼けに似た病斑ができてへこむか亀裂を生じる。果実の表面に無数の水泡状の小隆起を生じ、湾曲することが多く、商品価値が著しく低下する。

発生の仕組み

 病原:糸状菌(かび) コリネスポラ メロンゲネ
 本病原菌は自然状態では、ナスだけを侵す。
 病原菌は被害作物残さとともに、土壌中で生存し、第一次伝染源となる。感染後は病斑上に形成された胞子の空気伝染により伝搬する。
 主に施設栽培で発生し、高温・多湿条件下で多発する。苗床を蒸し込むと苗にも発生し、定植後これが伝染源となって、本圃で多発する。

防ぎ方

 連作を避け、被害作物の残さを放置しないようにする。高温・多湿条件下で多発する。夏季高温時のハウス栽培では、換気を十分行い、ハウス内が加湿状態にならないよう管理する。
 防除薬剤としては、アミスターオプティフロアブル、ベジセイバー、ゲッター水和剤などを散布する。初発時に防除を徹底すると、被害の蔓延は防止できる。耐性菌が発生しやすいので、同一薬剤の連用は避ける。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。