調べる

野菜

病害虫・生理障害

戻る

ナス

ナス綿疫病

データ作成年月日:2017/1/20

写真1(SK)

▲果実の腐敗状態

症状(診断)

 主に果実に発生し、幼苗も侵されることがある。
 果実では、初め光沢のない、褐色、楕円形のややくぼんだ大型斑点を生じ、次第に拡大して表面には小ジワができる。古い部分から白色綿毛状のかびを表面に叢生する。湿潤条件下では、病斑の拡大は速く、1週間で果実全体を覆うようになる。乾燥条件下ではかすかな白色、粉状のかびを生じる。幼果で発病後乾燥する時は、表面にかびを生じることなく、褐色になり、枝についたまま萎縮、乾固することもあるが、発病果の多くは腐敗し落果する。
 幼苗が侵された時には、地際から腐敗して立枯症状を呈するか、あるいは倒伏する。

発生の仕組み

 病原:糸状菌(かび) フイトフトラ ニコチアネ var. ニコチアネ
 自然条件では、ナスのみが侵される。
 被害作物残さとともに土壌中で生存し、遊走子という水中を遊泳できる器官によって伝搬する。病原菌に汚染された土壌の降雨や潅水時のはね上がりによって、果実に感染が起こる。
 高温(28℃)多湿の環境で発生する。特に湿度の影響が大きい。施設栽培では、潅水が多すぎた場合、露地栽培では、7、8月に降雨が多い年に多発する。
 連作・密植・チッソ過多・排水不良で多発する。

防ぎ方

 第一次伝染源となる被害作物残さをできるだけ処分する。
 発病部位を見つけ次第摘除して処分する。
 高畝にするなどして、株の周りを乾燥させる。
 はね上がり伝染を防ぐため、マルチを敷く。
 施設内の温度はできるだけ28℃以上にならないようにする。
 市場病害発生を防ぐため、果温の高い日中や果面が濡れた雨後の収穫を避ける。
 薬剤防除:登録防除薬剤はない。

ご注意

文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。

農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。

本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。

病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。