- 1.特 長
- べと病とうどんこ病に強く、薬散労力が軽減できる省力品種。
- 果色は濃緑でテリがあり、果長は21〜22cm。
- 尻太果や胴細果などのクズ果の発生が少なく、秀品率が極めて高い。
- 草勢は中位、側枝の太さは中庸で、高温乾燥の続く盛夏期でも栽培が安定し、収穫量の波が少な い。
- 主枝雌花率は3〜5月まきで50〜60%。各節1果成りが主体。
- 2.大規模栽培の要点
- 露地早熟栽培、冷涼地夏秋栽培、暖地露地抑制栽培に最適の品種です。
増収の第一歩は若苗定植の励行
- 夏すずみは、初期から旺盛に側枝が発生する品種ではないので、活着不良では初期の草勢回復が遅れ、初期収量が伸びません。
- そこで、4〜5月播種では本葉2.5〜3 枚、育苗日数30日前後の若苗が定植できるよう、圃場の準備を早めに行いましょう。
元肥量はやや多め、追肥は小刻みに!
- 「南極1 号」や「パイロット」と比較して、元肥量は追肥1回分程度増肥します。 ただし、極端な多肥は禁物です。
- 追肥は成り始めのころから、小刻みに行います。 果形が安定し、秀品率が高いので、果形の乱れを見てからの追肥では草勢が低下します。10a当たり1t収穫したら、チッソ成分で3〜4kg程度の追肥が必要です。
生育中盤からの過繁茂は要注意
- 夏すずみは側枝の発生がゆっくりなので、整枝労力が軽減できる省力型の品種です。しかし、整枝が遅れて過繁茂になると、着果数が減少しやすく、果実肥大も遅れて収量が伸びません。
- 生育中盤からは、勢いのよい生長点を3〜4本残す程度にとどめ、過繁茂に注意して枝を摘芯します。 また、収穫終わりの約1カ月前からは、強摘芯を避け、摘葉を主体にして過繁茂を抑えます。
病害虫の防除は予防を主体に!
- うどんこ病やべと病への耐病性の強さは、各産地ですでに実証ずみです。
- しかし、ウイルス病や褐斑病は、草勢が低下すると発病する場合があります。
- 草勢低下に注意しながら追肥・潅水を行うと同時に、マンゼブ剤の予防散布をすれば、褐斑病の発病は軽減できます。また、ウイルス病は、主枝摘芯前の若いころから、アブラムシの飛来を防止することが予防のポイントとなります。
- 3.自家菜園での作り方のポイント
ポットまき
- 市販の園芸用土などを用いて9cmポリポットに2粒ずつ播種し、5〜8mm覆土した後、十分に潅水し、濡れた新聞紙などをかけておきます。15℃以上地温があれば発芽しますが、ビニールなどで被覆して25℃ぐらいで管理すると、3〜4日で揃って発芽します。
- 4月下旬〜5月上旬に播種する場合には、ビニールトンネルなどで保温が必要です。発芽後は、日中はできるだけ光線に当て、潅水は午前中に行います。本葉が出始めたころ1ポット1株に間引き、約30日で本葉2.5〜3枚になったころに定植します。
キュウリは地温15℃以上が確保できれば畑に定植できます。
直播
- 最低地温が15℃ 以上になれば、畑に直播することもできます。1カ所に3〜4粒ずつ播種し、覆土して十分に潅水します。発芽するまではビニールなどで覆って地温を保つ方が発芽が揃います。本葉1枚のころ2本に、本葉3枚のころ一番生育のよい株1本に間引きします。
畑の準備
- 10平方m当たり市販の堆肥を20kg、苦土石灰1kg、化成肥料をチッソ成分で200〜250g程度、定植の2〜3週間前に施用し、できるだけ深く耕しておきます。「夏すずみ」は元肥をやや多めに施すのが良作のポイントです。
- 定植1週間前に畝をつくり、黒のポリマルチで畝全面を覆っておくと、地温の確保や雑草防除、病害予防などに効果的です。
定植
- 畝幅90cmの1条植えか、180cmの2条植えとし、株間は60cmを基準とします。風のない暖かい日に、ポットの土の面と畑の土の面が同じ高さになるように植え付けます。浅すぎると根づきが遅れ、深く植えすぎると病気の原因となります。
- 定植後は、しっかりと根づくまでは、こまめに水をやります。
誘引と枝整理
- つるが30cm程度に伸びたころ、支柱かネットに誘引します。
- 親づるの株もとから6〜7節(地面から30cm程度)の子づると雌花は、早めに除去します。気象条件や大苗定植などで株が傷んだときは、親づるの収穫始めは10節以降としてください。
- 親づるは、180cm程度の高さで摘芯します。7節目以上から発生する子づるは1〜2節で摘芯しますが、常に新芽を3本程度残すようにします。
- 孫づるは、低節位のものは1〜2葉で摘芯し、中段以降は、基本的には放任栽培でかまいません。
- 収穫が始まるころから、傷んだ葉や老化葉を中心に摘葉を行います。初期は1回3枚程度にします。
追肥と潅水
- 乾燥や肥料切れはキュウリ栽培の大敵です。収穫が始まるころから追肥を行い、晴天が続いたら潅水も行います。1回の施肥量は、1株当たり速効性肥料20g程度で、7〜10日おきに施用します。株から30〜40cmほど離れた位置に施すのが効果的です。
病害虫防除
- アブラムシやコナジラミなどの害虫は、初期から発生させるとウイルス病の原因となったり、株を著しく弱らせることになりますので、徹底した防除が必要です。
種子のお求めは、お近くの種苗店・園芸店等へ。 HPでのお求めの場合は、タキイネット通販へ
※時期によってはネット通販に取り扱いのない場合があります。 |
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