家庭菜園コーナー
↑「小春」濃緑でやわらかく、香りに優れる。周年栽培が可能な品種。

 昨年、鳥取県で開催された第2回白ネギサミット全国大会では、「低コスト」「高付加価値」「契約取引の推進」の3テーマについて各産地の取り組み事例が報告されました。活発な意見交換があり、生産者の熱意が肌で感じられる大会でした。
また消費者も、食味のよさ、品質、安全面のみならず、機能・効能にも高い関心を寄せています。
これらのニーズに対応すべく品種の多様化が進む中、生産現場では、いかに最適な品種を選択し、高品質なネギを安定出荷できるかが高収益へのポイントとなります。
作型と品種選定
●直播小ネギ栽培
葉先枯れに強くて作りやすく薬味用として最適な「小春」は、秋冬どりを中心に冷涼地では周年栽培が可能です。また、一般地・暖地の高温期の栽培には、耐暑性のある「小夏」が最適です。「黒千本」は濃緑立性で周年栽培に好適します。
●移植型中ネギ栽培
近年はトレイ育苗が普及し、出荷サイズに合わせて1穴5〜10粒で、育苗しやすい春や秋の時期に播種し、定植時期をずらして周年出荷する方法もとられています。九条品質のおいしいネギである「小春」がおすすめです。
●干しネギ栽培
大きな産地では少なくなりましたが、干しネギ栽培も代表的な葉ネギ栽培です。秋まきやハウスの2月まきで春植えし、7〜8月に堀り上げて、2週間ほど干して8月に定植します。減農薬のためにも見直したい技術です。九条系はこの干しネギ栽培が可能で、「九条太」「浅黄系九条」「小春」などが利用できます。

「小夏」は生育が旺盛で品質・収量性に優れる。

品種特性と栽培のポイント
「小春」 (1)九条系の品質を持つ良質葉ネギとして、風味に優れ葉質はやわらかくおいしい。
(2)根張りが強いため、過乾・過湿による葉先枯れや品質低下が生じにくい。
(3)下葉の調製がしやすい。など、おいしさと低コスト性で現在のニーズにマッチする品種です。夏どりでは基部肥大しないように潅水などでスムーズな生育を図ります。
「小夏」 (1)葉が細く立性で、色つやが美しい。
(2)耐暑性があり、高温期でも徒長しにくく見栄えと収量性に優れる。
(3)食味がよい。といった特長があります。夏どり特性に優れますので、暖地の夏秋どりや一般地の夏どり小ネギ専用種として利用します。冬季の生育は遅く栽培に適しません。

土壌診断の実施、適切な肥料設計を行い、
雨よけハウスでの連作障害を防除することが大切。
減農薬のためにも見直したい
干しネギ栽培。

栽培Q&A
Q: 雨よけハウスの小ネギ栽培での連作障害対策は?
  A: ネギは比較的連作可能な作物ですが、近年過度の連作により、収量性の低下や病気の多発など品質悪化が目立ってきました。そのため土壌診断の実施、適切な肥料設計が不可欠です。
(1)除塩とpH調整
ハウス栽培ではEC値(電気伝導率)が上がりやすく、連作により作りにくくなります。年に一度は屋根ビニールを降ろして雨にさらすと除塩効果も高く、長く健全な栽培を続けることが可能です。

発芽を揃えることが良品への第一歩。播種前から播種床は十分に水分をもたせ、幼苗期まで乾燥しないよう注意する。
(2)土質の改善
完熟堆肥の計画的施用や深耕ロータリー、客土などが土質改善に有効です。また、ソルゴーなどの緑肥作物の栽培は、物理性の改善や除塩対策に効果的です。ネギ類は強酸性土壌では著しく生育が悪くなるため、石灰を投入するなどし、pH値を6.5程度に矯正します。
(3)病害対策
太陽熱消毒などが環境に優しく有効的です。ただすべての菌を殺すのではなく、今後は善玉菌・悪玉菌といかに共存していくかが重要です。


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※時期によってはネット通販に取り扱いのない場合があります。

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