タキイ種苗株式会社タキイの野菜

タキイ交配カボチャ「ロロン」

 直売所の増加やネットでの産直販売など、野菜においても販売形態が多様化し、目新しい品目や品種を少量でも販売しやすい環境が整ってきました。そのような中、定番商品以外に栽培方法や品種にこだわった商品を出荷される生産者が多くなってきています。
また、カボチャは健康によい緑黄色野菜として世代を問わず食べられ、ホクホクした食感と、あっさりした甘さから女性を中心に人気があり、それらが安定した消費を支えています。
「ロロン」は、消費者に目線を向け、特に粉質や甘さといった食味にこだわって育成した品種です。加えて外観にも個性を持たせているので、にぎやかな売り場を演出するのに活用いただけます。また、この食味のよさを生かし、これらを原材料としてパンやスイーツなどのオリジナル商品の開発にもお使いいただきたい品種です。


「ロロン」の特長

<品種特性>

ロロン

  • 食味のよさはピカイチ
    キメの細かい肉質でホクホク感の中にも滑らかな舌触りがあり、これまでのカボチャにはない食感が味わえます。加えて上品な甘さがこの食感を引き立て、「一度食べたら忘れられない」味わい深さに仕上がっています。
  • ユニークな果形
    「ロロン」は、これまでのカボチャにはないユニークなラグビーボール形の果形をしています。果重は約2kgと大玉になり、果皮は濃緑でチラシ斑が入ります。
  • 着果がよく栽培が容易
    草勢が強く葉は大きめなものの雌花の着生がよく着果は安定し、また高粉質の品種ですが、交配後約45日で収穫期を迎えます。

<「ロロン」の栽培要点>

ロロン「ロロン」は草勢が強く葉は大きめだが、着果がよく栽培は容易。交配後45日程度で収穫期を迎える。

  • 適作型と畑の準備
    トンネル栽培、露地栽培でお使いいただく品種になります。「えびす」と比べると大葉、太づるで、草勢が強く、標準の元肥設計より2割減で栽培をスタートします。また、畝幅3m 、株間80cm 以上とし、余裕を持ったスペースを確保します。
  • 定植適期苗
    播種後約1カ月、本葉4枚前後のやや大苗が定植適期苗です。生育初期に草勢がつきやすい肥よく地では、主枝摘芯後に定植するようにします。また、育苗後半は夜温を10℃前後で管理し、着果節位の雌花の着生を促すとともに、徒長していないがっちりした苗に仕上げてください。
  • 仕立て方と着果節位
    子づる2本仕立てが基本です。着果節位は8節目以降とし、それまでのわき芽と雌花は早めに除去します。
  • 交配期の草勢
    交配期の理想的な草勢は、つる先が地面より10cm 以上持ち上がり、株元の葉が35〜40cm の状態です。特に「ロロン」は、葉が大きく草勢が強い場合には、着果節位の上2〜3節までわき芽を除去し、交配期を迎えるようにしてください。逆に株元の葉が小さく、生長点と開花する雌花の間の葉枚数が5枚以下と草勢が弱い場合には、着果節位を上げ、草勢が回復してから交配を始めるようにします。
  • 追肥
    着果確認後、チッソ成分で10a 当たり3kgを目安に追肥を行い、果実肥大の促進と栽培後半の草勢維持に努めます。
  • 収穫期の判断
    交配後約45日が収穫期の目安で、果梗部のコルク化の状態と併せて収穫期を判断してください。
  • 出荷時のポイント
    収穫後は、甘みののったおいしいカボチャを継続的に出荷していくために「キュアリング」が必要です。
    キュアリングとは、収穫時に生じた傷を固化し、果梗部の切り口を乾燥させることです。キュアリング後には果実中のデンプンが糖に分解され食味が向上し、日もちがよくなります。
    キュアリングは、直射日光を避けられる風通しのよい場所で行います。スノコなどを置いて通気性を高め、果実を3段程度に積み上げ、果梗部の乾燥を目安に処理を終えます(7〜10日程度が乾燥の目安)。
    処理後は風通しがよく、できるだけ涼しい所で保存することで、1カ月以上の連続出荷が可能になります。

<「ロロン」の適作型>
「ほっこり姫」「夢味」「ロロン」の適作型

おすすめ情報

タキイカボチャの栽培ポイント
<タネまきから育苗管理>
  • 一般地なら4月上中旬が目安です。発芽には25〜30℃の高い地温が必要ですので、ポットにまいて(12cmポットに3粒まき)加温育苗器で温めます。順調にいけば3〜4日で発芽します。
    発芽後は地温を20℃に、夜の気温を15℃くらいに下げます。水やりは、朝に水をやって夕方には土が乾く程度の量に控えます。本葉が1枚開いたころに元気のよい1本を残して間引きます。
<土づくりから定植>
  • カボチャは水はけのよい土を好むので、水はけの悪い畑では高畝にします。元肥は10m2当たり堆肥20kg、チッソ100〜120g 、リン酸150〜200g 、カリ100〜120gを基本に施します。元肥が多すぎると葉ばかりが茂り、果実がなりにくくなりますので注意してください。
    12cmポット苗なら本葉が3〜4枚開いたころが定植の適期です。晴れの日の午前中に、ポットの土を崩さないようていねいに植え付けます。植え付け後1週間ほどは、土の表面が乾かないようこまめに水をやります。植え付け時に、アブラムシ予防として殺虫剤の粒剤を施します(第1・2図)。

よいカボチャ苗の状態植え付け

<定植後の管理>
  • 仕立て方
    親づるは本葉5〜6枚を残し摘芯して子づるを2〜3本伸ばします。子づるが伸びてきたら、そのわき芽を小さいうちに摘み取ります。同時に株元から数えて8節目までの雌花も早めに除去します(‚ほっこり姫'は6節目まで)。ただし、着果節以降のわき芽は放任します(第3・4図)。

    摘芯整枝

  • 交配
    カボチャには雌花と雄花があり、雌花に交配して初めて果実がなります。通常はミツバチが自然に交配をしてくれます。しかし、悪天候などでミツバチの活動が鈍る場合、人工受粉を行います。開花したばかりの雄花を摘み取り、午前10時までに雌花の柱頭に花粉をつけます(第5図)。

    人工受粉


  • 追肥・病害対策
    果実がこぶし大になれば、10m2当たりチッソ成分で30g の追肥を行います。この時期にうどんこ病がよく発生しますので、発生初期に薬剤防除します。
<収穫と追熟>

収穫と追熟

  • 受粉後45〜50日で成熟が完了し、収穫適期を迎えます。さらに、収穫後、雨の当たらない日陰で10日ほど追熟させると甘みが増し、おいしいカボチャに仕上がります。

レシピ

■カボチャプリン

カボチャプリン

材料(4人分)
  • カボチャ 400g
  • 生クリーム 200cc
  • 卵 2個
  • 牛乳 1/2カップ
  • 砂糖 大さじ 4
  • 薄力粉 大さじ1
  • ラム酒 大さじ1
  • シナモン 少々
  • 生クリーム 適量
  • ミントの葉 適量

キャラメルソース

  • 砂糖 100g
  • 水 100cc
作り方
  1. カボチャはタネをとり除き、耐熱容器に入れて電子レンジで約フ分ほど加熱する。身がやわらかくなったら、身の部分だけをすくって、生クリーム・卵・牛乳・砂糖・薄力粉・ラム酒・シナモンと一緒にミキサーにかける。
  2. バター(分量外)を塗った耐熱容器に1を流し入れ、電子レンジで約10分加熱する。
  3. 砂糖と水をフライパンに入れて火にかけ、カラメル色に煮詰めて、水大さじ3を加えて混ぜて(2)の上にかける。
  4. 7分立でした生クリームを、3の上にかける。お好みでミントの葉を飾る。

■カボチャまんじゅう 140kcal(1人分)

カボチャまんじゅう

材料(4人分)
  • カボチャ 333g

    (1)
  • しょうゆ 大さじ1
  • みりん 大さじ1

  • 鶏ミンチ 150g

    (2)
  • おろしショウガ 小さじ1/2
  • しょうゆ 小さじ2
  • みりん 小さじ2
  • 酒 小さじ2
  • 片栗粉 小さじ1/2
作り方
  1. カボチャはタネをのぞいて、ボールに調味料(1)とともに入れてラップをし、やわらかくなるまで電子レンジにかける。なめらかになるまでつぶす。
  2. 鶏ミンチは(2)とともに鍋に入れて混ぜながら煮る。
    煮汁がなくなってきたら、同僚の水(分量外)で溶いた片栗粉を入れてまとめる。
  3. 1.のカボチャと2.のそぼろを8等分にし、そのうちの一つのカボチャをラップの上で広げ、そぼろをのせて包む。
  4. 残りのカボチャも同様にする。
  5. ラップをとり、箸でかぼちゃ型に筋目をつけ、カボチャの皮をあしらい、器に盛る。

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