ピーマン「ピー太郎」
タキイ種苗創業175周年を迎えた記念すべき年に、新しい野菜が一つ誕生しました。その名は「こどもピーマン」。甘みがあり肉厚でジューシー、ピーマン独特の苦みと青臭みを抑えた画期的でおいしいピーマンです。
「こどもピーマン」は、嫌われる最大の要因である苦みと青臭みを極めて少なくし、食味の向上にこだわることで、子どもにも好まれる味になりました。さらに味だけでなく、栄養・機能性成分も従来のピーマンより大幅に増えています。
- 「こどもピーマン」誕生の秘密
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- 「こどもピーマン」の基になったのは、トウガラシの本場メキシコで味のよさに定評のある"ハラペノ"というトウガラシです。激辛で日本人には到底受け入れられるものではありませんでしたが、メキシコ向けのトウガラシを育成している中で、まったく辛くない個体が見つかりました。その辛くない個体を使って日本向け「こどもピーマン」の育成がスタートしたのです。
- 「こどもピーマン」の基になったのは、トウガラシの本場メキシコで味のよさに定評のある"ハラペノ"というトウガラシです。激辛で日本人には到底受け入れられるものではありませんでしたが、メキシコ向けのトウガラシを育成している中で、まったく辛くない個体が見つかりました。その辛くない個体を使って日本向け「こどもピーマン」の育成がスタートしたのです。
- <品種特性>
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- 苦みが少なくおいしい
子どもが苦手とする苦みやピーマン臭(青臭み)が少なく、甘みがあり食べやすい新しいタイプのピーマンです。果肉はパプリカのように厚く、ジューシーで食べ応えがあり、素焼きや肉詰め、天ぷら、煮物、炒め物のほか、サラダや浅漬などの生食にも適します。 - ビタミンC・カロテンが豊富
従来のピーマンに比べて、ビタミンCやカロテンが豊富で、栄養・機能性成分の高いピーマンです。 - キュートな果形で使い勝手がよい
果色は濃緑色で新鮮味があり、大きさは長さ約10p、重さ40g程度で、家庭で使い切るのに手ごろなサイズです。果形は従来のピーマンと異なるユニークなロケット形で、果ぞろいがよく、アイデア次第でいろいろな料理に利用できます。 - 収穫時期のこだわりと収量
成熟直前には糖度が高まり、果実の表面にヒビが発生します(写真1)。新しいピーマンとして味のよさをアピールするために、少しヒビが出てから収穫します。収穫適期が従来のピーマンより1〜2週間程度遅れるので、従来のピーマンの収量にはおよびませんが(8割程度)、その分食味がよく栄養価の高い果実が収穫できます。 - 草勢が強く栽培容易
草姿は中立性で枝伸びがよく、強勢で耐暑性があるので、夏秋トンネル栽培や夏秋露地栽培が容易です。また、草勢が強く枝が太いので、初心者の家庭菜園やベランダでの袋栽培にも適しています。

- 苦みが少なくおいしい
- < 栽培のポイント>
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基本的には中型ピーマンに準じて栽培しますが、収穫までの日数が長めで着果負担が大きい点に注意して栽培を行います。
- 育苗
節間が伸びやすいので、鉢内に余分な水分が夜間まで残らないよう潅水量に注意を払い、早めに株間を広げて、がっちりとした苗に仕上げます。 - 元肥と畝立て
元肥のチッソ量は、夏秋中型ピーマンと同量の10a当たり20sを目安として施します。定植後の活着をスムーズに進めるため、適湿な状態で畝を立て、早めにマルチを張って地温を高めておきます。 - 定植
1番花の開花2〜3日前が定植の適期です。この時期の定植が、最も栄養生長と生殖生長のバランスがとりやすく、その後の生育が順調に進みます。 - 肥培管理
(1) 定期的に追肥を行う
初期の草勢に応じて、追肥は1番果の着果肥大〜収穫始めのころをスタートとします。開花から収穫までの日数が中型ピーマンより長く、着果負担が大きくなりやすいので、草勢を落とさないよう定期的に追肥を行います。
(2) 潅水は収穫期以降やや多め
強勢で枝伸びがよいので、育苗から着果が確認できるまでは、潅水量は普通〜やや少なめで栽培します。その後、開花数、収穫数が増えてくるころからは、果実肥大を助けるため、通常よりこまめでやや多めに潅水します。
(3) 露地栽培での整枝と誘引
仕立て方はピーマンと同様、1番花が着生する1次分枝より下のわき芽はすべて取り除き、2次分枝4本を主枝とし、4本仕立てとします(第1図)。 露地栽培の場合は、2次分枝より先は厳格な整枝をせず、半放任栽培とします。生育が進んで枝が込みあってきたら、細めの枝をとって透かすようにします。誘引は水平にフラワーネットを張って枝が倒れないようにするか、畝の肩に支柱を立てて枝が倒れないよう、ひもで囲むようにします(第2図)。
(4) 夏季を乗り切る
梅雨が明けて高温乾燥期になったら、潅水チューブや畝間潅水などで十分に潅水をします。また、乾燥と地温上昇を防ぐために、敷きわらをすることも夏季を乗り切る有効な対策です。 - 収穫
成熟直前には糖度が高まり、緑色の果面にヒビが発生します。食味のよさがセールスポイントの品種なので、果実表面下部にヒビが少し出たところで収穫します。まだヒビが出ていない若どりや、ヒビが多くなりすぎた遅どりは避けるようにします。また、収穫適期が中型ピーマンより遅いので、初期収量では中型ピーマンにおよびませんが、適正な肥培管理で長期栽培を行うことによって、収量差を少なくすることが可能です。


- 育苗
耐暑性があり強勢で枝伸びが安定しているので、夏秋トンネル栽培、夏秋露地栽培が最適な作型です。

- 「 こどもピーマン」おいしさの秘密
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- 全糖量が高く甘い(第3図)
糖の中でも甘み度の高いフラクトースの割合が高く、従来品種よりも甘みがあります。 - 苦みが少ない(第4 図)
苦みに関与するポリフェノールの含量は、従来品種の約10 分の1です。 - パプリカより酸っぱくない(第2表)
クエン酸の含量がパプリカの7分の1程度で、酸味が少ないピーマンです。 - 辛くない(第3表)
メキシコのトウガラシ"ハラペノ"由来ですが、辛み成分のカプサイシンをまったく含みません。 - 果肉が厚くてジューシー(写真2)
果肉の厚さが従来品種の2倍以上で、水分含量が多くジューシーな食感です。
- 全糖量が高く甘い(第3図)
- 「 こどもピーマン」の栄養・機能性成分
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- ビタミンCが豊富に含まれる(第5 図)
体の代謝作用などを活性化する役目のビタミンCが、従来品種の約1.5倍含まれます。 - カロテンが豊富に含まれる(第6 図)
機能性成分でビタミンAの元となるカロテンが、従来品種の2倍以上含まれます。
- ビタミンCが豊富に含まれる(第5 図)
上記データは細心の注意を払い行った実験・調査事実に基づくものですが、栽培での結果を確実に保証するものではありません。

■「こどもピーマン」の肉詰め焼き

- 材料(2人分)
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- こどもピーマン…5個
- タ マネギ…1/4個
- 合いびき 肉…150g
- 卵…1/2個
- パン粉…1/4カップ
- コン ソメのもと(顆粒)…小さじ 1/2
- 塩・こしょう…各少々
- サラダ油…大さじ1
- 酒…大さじ2
- トマトケチ ャップ…適量
- 作り方
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- ピーマンは3個を縦半分に切り、2個は1.5pの輪切りにし、種子を除きます。
- タマネギはみじん切りにし、ボウルに入れ、合いびき肉、卵、パン粉、コンソメのもと、塩、こしょうを加え、粘りが出るまで混ぜます。
- (1)のピーマンに(2)のタネを詰めます。
- フライパンにサラダ油を熱し、(3)のピーマンを肉の面を下にして入れ、焼き色が付いたら裏返し、酒を加えてふたをし、3分蒸焼きにします。
- 全体にほどよく火が通れば、器に盛り、トマトケチャップを添えていただきます。
■「こどもピーマン」のひと口ピザトースト

- 材料(2人分)
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- こどもピーマン…2〜3個
- ウインナー…1本
- うずら 卵(水煮)…2個
- ツナ…大さ じ1
- コーン(缶詰)…大さじ1
- 食パン(8枚切り)…2枚
- ピザソース(市販品)…大さじ4
- ミックスチーズ…40g
- チャービル…適宜
- 作り方
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- ピーマンは1pの輪切りにして、種子を除きます。
- ウインナーは1pの長さに切り、うずら卵は半分に切り、ツナと コーンは混ぜ合わせておきます。
- 食パン2枚それぞれにピザソースを塗り、(1)のピーマン輪切りを 6カ所にのせます。
- (3)の食パンのピーマンに、(2)のウインナー、うずら卵、ツナコー ンを2カ所ずつ入れ、ミックスチーズを散らします。
- トースターに入れて4〜5分焼き、焼き上がったら6等分に切り 分けて器に盛り、あればチャービルをあしらいます。