宮崎県東臼杵郡門川町 株式会社新門トマト農園 さんさんと降り注ぐ太陽光と温暖な気候を生かして「CF桃太郎ヨーク」を低段密植栽培で高糖度トマトを出荷

2017年秋から通販で取り扱いを開始した「タキイマルシェ」。本当においしい品種と全国各地の産地を知るタキイが「感動の美味しさ」をもつ青果を厳選しお届けする企画です。
第一弾のトップページでご紹介したのが、宮崎県JA日向の「CF桃太郎ヨーク」。この度はその生産者のお一人である株式会社新門トマト農園さんが栽培するフルーツトマトをご紹介します。糖度8度以上、甘さだけでなく酸味とうま味のバランスもよい極上のトマト作りです。

宮崎県門川町
CF桃太郎ヨーク
CF桃太郎ヨーク

宮崎県新門トマト農園で栽培される、甘さと酸味、うまさを併せ持つ極上の「CF桃太郎ヨーク」。

新門剛さん

株式会社新門トマト農園の代表取締役新門剛さんは鹿児島県出身で趣味はサーフィン。会社員からトマト栽培に転身。平成7年に15aのトマト土耕栽培を始められました。
当時、すでに奥様の綾子さんと所帯をお持ちでお子様もおられたそうです。農業への挑戦は大変なご苦労と不安もあったと思います。しかし傍目に見ても明るいご夫婦。もともとトマトが好きだったという新門社長はトマト作りに面白さや魅力を感じ、農業で自分らしさを表現できるのではとの決意でスタートされたそうです。
平成14年に株式会社を設立。門川町で103aのハウスを持ち、10人程度の雇用を抱え目標売上1億円を目指す規模に育て上げてこられました。同地区では8名のグループで栽培し、県外にも同じ栽培法を採用する仲間もおられ、新門トマト農園さんらグループで栽培するフルーツトマトはその名が広がっています。

新門農園代表取締役 新門剛さん。

新門農園代表取締役 新門剛さん。「農業で自分らしさを表現したい」と会社員からトマト栽培に転身。門川町にて103aのハウスをもちフルーツトマト栽培に取り組まれている。

うまさの秘密は「低段密植栽培」

長期土耕からスタートした新門さんでしたが、いきなり壁にぶち当たっていました。一つは土耕では周年収穫が難しいこと、二つ目が普通に大玉トマトを栽培しただけでは単価に経費を載せられないことでした。
「周年栽培が可能で有利な単価を維持できる手段はないだろうか」と考えていた新門さんは、「園芸新知識野菜号」2000年2月号に掲載された「高塩類養液による一段栽培トマトの果実高品質化技術」(野菜茶業試験場岡野邦夫氏執筆)に目が留まりました。

「単液型NFT保水シート耕」といわれるEC濃度のストレスを利用した保水シート栽培法を実践されている。

「単液型NFT保水シート耕」といわれるEC濃度のストレスを利用した保水シート栽培法を実践されている。

当時まだ現場で普及していなかったEC濃度のストレスを利用した「保水シート耕」でしたが、新門さんは教えを乞いに愛知県の武豊にあった野菜茶業試験場の門をたたいたのです。それから半年余りの研修を経て、現在の宮崎の地で、初めてこの栽培の実践に取り込まれました。

低段密植栽培用の保水シート上にを張った根の様子。

低段密植栽培用の保水シート上にを張った根の様子。

育苗の様子

育苗の様子

育苗の様子

同じ処方で同じハウス内でも生育に差が出るものと新門さん。

同じ処方で同じハウス内でも生育に差が出るものと新門さん。

回転数を重視して1〜2段で収穫を終える。

回転数を重視して1〜2段で収穫を終える。

正式な栽培名称は「単液型NFT保水シート耕」となります。循環する溶液を継ぎ足しEC濃度を変え、植物体にストレスを与えることで糖度を高めます。栽培は大体7月から1月までは1段目のみの3~4果収穫、2~6月は2段目まで収穫が基本となります。

2段目までの収穫とする理由は、3段目以上収穫しても、空洞果や裂果、芯ぐされ果、尻ぐされ果等が発生し、総売り上げは低下してしまうからです。収穫は2段目までにとどめ、回転をあげた方がいいとの判断からです。

低段の肥大がよく低段高糖度栽培に適する「CF桃太郎ヨーク」。

低段の肥大がよく低段高糖度栽培に適する「CF桃太郎ヨーク」。

こうした低段高糖度栽培に採用されている品種が「CF桃太郎ヨーク」です。「桃太郎ヨーク」は桃太郎系の中でも、低段の肥大がよく、高糖度を目指した絞り栽培でよく使われる品種です。

出荷はJA日向さんで集荷されますが、2016年5月から非破壊型の糖度光センサーが導入され、糖度5度から9度まで5段階に選果が可能となりました。こうして出荷されるトマトは糖度が保証され出荷先に届きます。現在平均単価で550円/kg、最高糖度12〜13度を記録するトマトについては1,800円/kgの値をつけることもあるほどです。ちなみにタキイマルシェ取扱いトマトは8度以上が保証されています。

出荷はJA日向にて集荷。非破壊型糖度光センサーを採用することで、糖度5〜9度までの5段階選果を行う

出荷はJA日向にて集荷。非破壊型糖度光センサーを採用することで、糖度5〜9度までの5段階選果を行う

タキイマルシェで扱いのトマトは糖度8度以上保証の厳選された一品。

タキイマルシェで扱いのトマトは糖度8度以上保証の厳選された一品。

おいしいトマトで

サーフィンがしたくて海が近いからこの地に来ましたという新門社長。モットーをお聞きすると「トマトの味をよくすることで産地づくりを頑張っています。皆さまもぜひ味わってみてください」と、奥様と笑顔いっぱいのメッセージでした。

奥様の綾子さんと共に。

奥様の綾子さんと共に。

宮崎空港のお土産コーナーでも新門さんのトマトが販売されているのを発見。

宮崎空港のお土産コーナーでも新門さんのトマトが販売されているのを発見。

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