鈴木光一のズバリご指南〜人の集まる魅力の売り場づくり〜鈴木光一のズバリご指南〜人の集まる魅力の売り場づくり〜

鈴木農場・伊東種苗店 店主
鈴木 光一(すずき こういち)

鈴木農場・伊東種苗店 店主 鈴木 光一

私は、福島県郡山市で現在まで30年間、野菜の直売所を経営してきました。また、縁あって平成8年より種苗店も兼営することになり直売所とタネ屋の両面から農業を考えるようになりました。日本農業が進む方向性のひとつは、本当にお客さまが欲しいと思える「価値のある商品づくり」をしていくことだと感じています。そのためにも、野菜の品種選びをしっかり行いましょう。

本誌『タキイ最前線』2017年春号よりスタートの新連載「鈴木光一のタキイ品種レビュー」。種苗店、農園、マルシェを経営する筆者に「直売で売れる」タキイ品種をご紹介いただいています。ここでは本誌では紹介しきれなかった、筆者の考える「商品価値を高める」ための野菜作り、販売のポイントなどを公開します。

2018年秋種特集号連載記事はこちらから

第4回ブランド化の具体例
「郡山ブランド野菜」A
ブランドの浸透を図る

「郡山ブランド野菜づくり」では、単にブランド野菜を作るだけでなく、その知名度を上げるためのいろいろな取り組みも行ってきました。

ブランド認知のために様々な取り組みを積極的に行う筆者。
ブランド認知のために様々な取り組みを積極的に行う筆者。

食味・栄養価の数値化・可視化

食味については、食味センサーを使ってほかの野菜とブランド野菜の食味の違いをグラフで表しました。また、栄養価については分析をお願いしてそれを数値化しホームページなどで見ていただけるようにしました。

おいしさの数値化の例

吉どん

万吉どん

吉どん
吉どん
紅御前

紅御前

紅御前
紅御前

レシピの提案

ブランド野菜をよく使ってくれているシェフにお願いして簡単でおいしく食べることのできるブランド野菜のレシピを写真と一緒にホームページにアップしました。

あぐり市・マルシェの開催

お客さんと出会うための郡山あぐり市・郡山開成マルシェの開催を月1〜2回のペースで行っています。自分たちがどのような思いでブランド野菜を作っているか、お客さんに直接伝えるための機会になっています。お客さんもここに来ると「生産者に会える」と言って喜んでくださいます。

あぐり市・マルシェの開催
あぐり市・マルシェの開催

マルシェと直売所での「郡山ブランド野菜」販売の様子。

郡山ブランド野菜のツアー

郡山ブランド野菜を楽しんでもらうツアーも行ってまいります。畑で収穫体験していただき、キッチンカーを使いシェフにその場で調理をしていただきます。畑の真ん中にテーブルと椅子を用意して畑でランチしていただきます。野菜の話をお客さんとたくさんできます。

シェフへの商談会

郡山ブランド野菜を広めてくれるのはシェフ・料理人の皆さんです。その方々向けの商談会を実施。調理学校さんをお借りして、野菜の展示と試食をしていただいたり、実際にキッチンで調理していただいたりもしました。

プロの料理人さんを対象とした「郡山ブランド野菜商談会」。
プロの料理人さんを対象とした「郡山ブランド野菜商談会」。

食農教育への参加

市内の複数の学校で三年生の授業に「郡山ブランド野菜」について話をしていきます。また、学校農園で実際にブランド野菜を作ることなども行っています。

郡山ブランド野菜に携わる生産者の皆さん
郡山ブランド野菜に携わる生産者の皆さん。
夏から冬の期間に毎月1回開催される直売会「郡山あぐり市」にて郡山ブランド野菜は販売されている。
鈴木農場・伊東種苗店 店主 鈴木 光一
このようにブランド野菜をベースに色々な他の分野の方々とコラボレーションで大きな広がりができています。ブランド野菜づくりから地域の新しい食文化の創造へ広がりができていることは、とてもよかったと実感しています。
鈴木農場・伊東種苗店 店主 鈴木 光一

※郡山ブランドの野菜の青果、種子などの取扱はタキイではございません。

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