コマツナやシュンギクなど直まきを主とする野菜では、よほど薄まきにしたつもりでも、厚まきになりがちです。ことにバラまきの場合は、気をつけなければ厚まきになってしまいます。
厚まきは決して悪いことばかりではありません。「友育ち」といって、ある程度株同士が接触することによって、その刺激が生育を早めるのですが、接触の度合いが大きくなりすぎると、刺激は互いの生長を抑制し、勝ち負けが出るようになるので、間引き作業が必要になります。
反対に、広すぎる間隔でタネまきをしたときは、「一人生え」的な状態になり、刺激が少ないので初期生育は緩慢ですが、与えられた土壌養分が十二分にあるので、ある時期を過ぎると生育はぐんぐん進み、立派な株に育ちますが、1株ごとの比較ではよくても、単位面積当たりの収穫量が少なければ何にもなりません。
ニンジンなど初期生育の緩慢な野菜は、1回目の間引きを遅くした方がよいとされるのは、「友育ち」の状態で互いに競争をさせ、初期生育をよくするのがねらいと考えてよいでしょう。
まき方も、バラまきより条(すじ)まきの方がまきやすいうえ、中耕、除草、施肥作業がしやすく、収穫物の調製もしやすいという利点があります。 |