販売されているタネは、それぞれ規定の標準発芽率以上であることが保証されていますが、諸条件によって発芽不良を起こすこともあります。発芽不良、不揃いは決してよい結果をもたらしません。
果菜類は第1表のように、露地(ろじ)栽培といえどもタネまきの時期が早春の気温が低いころになるので、加温や保温が必要になります。冷床(れいしょう)で保温するだけでは発芽に日時がかかるので、『農電園芸マット』などの簡便な機材を利用して、発芽を短時日で揃えたいものです。
問題は温度管理にあります。果菜類は発芽に比較的高温を必要としますが、実際に発芽をよくするには、常に適温を与えるのではなく、一定の温度範囲で、夜間は低く、日中は高く、一日のうちで温度変化を与えた方が発芽揃いがよくなることが多いのです(第1図)。また、変温管理をすることによって、花芽分化の早晩、分化花芽数の多少にも影響が見られます(第2図)。上手に温度管理ができれば、発芽がよくなるだけでなく、花芽分化の早期化、形成される花数の増加に効果が期待でき、見かけ上だけでなく、素質のよい苗が育つことになります。 |