日当たりと水はけのよい場所を選びます。根を深く伸ばして株の倒伏を防ぐため、粗(あら)起こしの際は多めの堆肥(たいひ)を苦土石灰とともに施し、シャベルなどで深く耕した後、元肥を全層に施します。特に排水の悪い所でない限り、幅 1.6m程度の平畝にします。 タネまきは、平均気温が15℃になれば、露地で直まきができます。(地温25℃以上、約9日で発芽)地温が低ければトンネルが必要です。スイートコーン は根が粗いので、移植を嫌いますが、早どりなどで移植したい時は、3号(9cm)のビニールポットにまいて、根が回らないうちに植え付けるとよいでしょう(家庭菜園では、直まきがおすすめですが、早まき、早植えすればニカメイチュウの発生期とずれて被害が軽減できるメリットもあります)。 幅1.2mの畝なら2条で株間25〜30cmとし、深さ3cmを目安に、1カ所3粒ずつタネの間をあけてまき、覆土(ふくど)します。発芽するまでは、土が乾かない程度に水をやります。
本葉3〜4枚のころ、生育のよい株を残し、ほかの株は残す株の根を傷めないよう根元からハサミなどで切り取っておきます。欠株ができたら、本葉2枚ごろに根を傷めないよう、ていねいに掘り上げて、補植しておきます。
本葉6〜8枚ごろと、雄穂が見えてきた時の2回、化成肥料を条間と畝の肩部に肥料溝をつけて施します。その後、畝の表面を除草を兼ねて軽く中耕し、株元へ十分に土寄せをして倒伏を防ぎます。
従来、株元から出るわき芽(分げつ)は取り除いていましたが、近年はこれを取り除かなくても生育・収量に大きな影響がないことが分かり、省力化も兼ねて放任するようになりました。しかし、中生種でわき芽が伸びすぎて日当たりや風通しを妨げるようであれば、従来のように取り除いてやりましょう。 雌穂は1株に複数つきますが、1番上の雌穂が最もよく肥大します。除房とは上から2番目以降の雌穂を取り除くことです。除房しても大きな増収効果は見込めず、かえって株が傷つきますから特に必要ありません。しかし、ベビーコーンとして利用したい場合は、2番目以降の雌穂を絹糸抽出時にかき取って利用します。
雌穂が実るころになると、カナブンや鳥の被害を受けることがあります。タマネギのネット袋などを雌穂の先端部から被せておくと、被害をかわすことができます。 絹糸が伸びて20〜25日くらい経てば、実入りを確かめてから朝のうちに収穫します。スイートコーンは鮮度の高いうちに食べましょう。
トウモロコシには多くの種類(デントコーン、フリントコーン、ソフトコーン、ポップコーン、ワキシコーン、スイートコーンなど)や品種があり、種類や品種の違う花粉によって受精すると、子実が本来持っていた性質を失ってしまいます。 例えば、スイートコーンにデントコーンの花粉がかかると、スイートコーンの甘みがなくなってしまいます。これは、モチ米にウルチ米の花粉がかかるとウルチ米になってしまうのと同じ現象で、「キセニア現象」といいます。 スイートコーンと隣り合わせに、別の種類のトウモロコシを栽培することは避けましょう。
高温・多日照を好み、実験的には30〜35℃が生育適温とされていますが、実際には平均気温22〜30℃が好ましいでしょう。開花期に35℃を超える高温になると、花粉が死んで受精率が低下し、結実不良の雌穂になります。