CATALOG野菜品種カタログ

潮岬シオミサキ

タキイ交配キャベツ

肉厚で耐寒性と輸送性をもつ新しい良質系!

適作型

特長

●消費拡大をねらう新規良質種
葉肉が厚く、輸送性と店もち性にすぐれる新しい良質種。これまで流通させられなかった地域へも広域に消費拡大をねらうことができる年内〜冬どりの中生種。
●業務用でも家庭向けにも
玉の表面はウェーブが入り、ツヤのある濃緑色で良質感にあふれる。葉質は歯切れよく甘みがあり、濃緑な葉色と球内の黄色とのコントラストが美しく、サラダや炒め物に映える。
●耐寒性があり多収
寒さによる傷みに良質種としては強く、圃場貯蔵性にすぐれ、収量が上がる。
●耐病性
萎黄病に耐病性をもつ。

栽培の要点

●生育が停滞しない追肥型の肥培管理
肥沃な圃場に作付ける。年内どりでは初期の肥効を抑えて生育をゆっくり進め、結球期から収穫期にかけて肥効が上がるような追肥型の肥培管理を行う。冬どりでは、元肥で生育初期の株張りを確保し、結球期から収穫期まで生育が止まらないよう追肥を3〜4回に分施し、安定した肥効で生育を停滞させない。
●耐寒性の獲得
厳寒期どり栽培で、冬季に肥効が極端に上がるような肥培管理を行うと、葉肉が薄くなり耐寒性が発揮できないため、結球期から収穫期までは安定した肥効を持続する。
●根張りの確保
本種は直根が太く、耕土深くまで根域を広げることで低温肥大性と耐寒性を発揮するので、セル育苗では128穴以上の大きい規格を用い、根張りのよい健苗を定植する。定植後も潅水管理を丁寧に行い、健全な根張りを確保し、初期生育を順調に進める。
●株間の確保
厳寒期どりで密植栽培を行うと熟期の遅れや肥大不足が生じるので、株間は35cm以上を確保する。
●播種期を守る
遅まき栽培を行うと、極端に熟期の遅れや肥大不足が生じる場合があるため、適期に播種を行う。
●病害の防除
年内どり栽培では黒腐病、冬どりでは菌核病の予防散布を実施する。特に菌核病に対しては、10〜11月にかけての散布が効果的。