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先日、芝草の種子を購入しましたが、タネまきの方法を教えてください。 |
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1.床土の準備 芝草のタネを播種する前に、まず床土の準備にかかります。 床土として望ましいのは、砂の多い土壌です。芝生はよく人に踏まれるので、粘土分が多いと土が固くなり、水の染み込みも悪くなり、また根の伸びも妨げられます。粘土質の土の庭は、特別の場合を除けばあまりないと思われますが、できれば砂の多い床土をつくることが理想的です。 それには、庭の土を深さ20cmくらい耕して一部を持ち出し、残りの土に砂を入れてよく混合します。砂が多い時は、タネをまいた後の初期生育はよくありませんが、1年後には立派になります。 しかし、このような作業は家庭の庭では難しいので、そのまま耕すことが多いことでしょう。その場合、耕した土をよく砕いてレーキなどでならします。その上を足で平均に踏み固め、さらにレーキをかけます。元肥はこの時に施します。水はけをよくするために、庭の外側に向かってわずかに傾斜をつけます。 この耕起、砕土、整地という作業は、タネをまく場合にはできるだけていねいに行いましょう。芝草のタネは小さいからです。張り芝や苗を植える場合は、それほど気をつかう必要はありません。 土壌の酸性が強ければ、整地の時に石灰を混ぜ込んで矯正します。また、芝生をつくる場所は、できるだけ日陰を避け、樹木の枝払いなどにも気をつけましょう。 2.播種 つくりたい芝生の面積に必要な量のタネを用意します。 床土に必要なタネの量を四等分します。4分の1の量をていねいに、一方向に向かって均等にまきます。 さらに4分の1の量のタネを、初めにまいた方向に対して直角になるようにまきます。これを2回繰り返して終わります。平均してまくことが大切です。 3.タネまき後の手入れ タネをまいた後にはレーキで表面をかき回し、タネが土でかくれる様にします。そしてその上をならし、足などで踏んで押さえます。できればタネが風で飛んだり、水で流されないようにベンネットのようなカバーをかけます(ベンネットは自然に腐食します)。その上から、軽く水をかけて発芽を促します。 4.タネまきの時期 寒地型芝草の場合は、北海道では8〜9月上旬、もしくは5〜6月ごろにまきます。本州では9〜10月ごろがよいでしょう。春でもまくことができますが、雑草が多くはびこるという欠点があります。暖地型芝草の場合は春まきが基本ですが、秋まきできる草種もあります。 |