ヨーロッパのエーゲ海コス島の原産といわれ、イタリアで多く栽培されています。
立ちチシャとも呼ばれ、外葉が直立し、砲弾型に軟結球するレタスです。
ほのかな甘みと苦みがあり、葉は厚みがありしっかりしているが、葉先はやわらかく、
葉脈はシャキシャキとした食感が特長で、生食だけでなく炒めものなどにも適しています。
"ロメイン"とは、"ローマの"という意味でローマ時代から食べられていたとの諸説もあります。
近年、日本でも、「シーザーサラダ」によく使われるレタスとして知られています。
【 ※日本食品標準成分表(七訂)/可食部100g当たり 】
食物繊維 (総量) |
ナトリウム | カルシウム | マグネシウム | β-カロテン | 葉酸 | ビタミンC | |
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玉レタス (土耕栽培・結球葉・生) |
1.1g | 2mg | 19mg | 8mg | 240μg | 73μg | 5mg |
ロメインレタス (葉・生) |
1.9g | 16mg | 29mg | 12mg | 510μg | 120μg | 8mg |
「ロマリア」「晩抽ロマリア」の2品種を、うまく使い分けることで安定出荷をめざしましょう。
春~初夏どりや晩秋~初冬どりなど、より低温肥大性が求められる作型では「ロマリア」が適します。
夏どりや秋どりなどの気温が高い時期には晩抽性と耐暑性が特にすぐれる
「晩抽ロマリア」が適します。
中間地で初めて栽培される方は、9月初旬播種の11月~12月収穫の作型がおすすめです。
レタスの種子は25℃以上になると休眠し、発芽しにくくなる性質があります。
気温が25℃以上の場合は、播種後、2日程度はトレイを軒下など涼しい場所におくか、
遮光資材(タキイホワイトなど)で直射日光をさけるなどの配慮が必要です。
また播種を夕方に行うのも効果的です。
ロメインレタスは草姿が立性で密植できるため、反当たりの栽植本数は玉レタスよりも多くなります。施肥量は同時期の玉レタスに比べて2割増し程度が適します。
初期から生育を順調に進めるために、干ばつ時には1週間に1回を目安に、早めに潅水を行います。
【3条千鳥植えの場合】
・畝幅120~150㎝ ・条間30㎝ ・株間25㎝
【施肥量の目安】
チッソ・リン酸・カリ 10aあたり各14~18kg ※11~12月収穫の場合
肥効や土壌水分の急激な変化を防ぎ生育をスムーズに進めるためには、マルチ栽培が適します。
いずれの病害も登録のある殺菌剤を予防的に散布し、発病を未然に防ぐよう心掛けましょう。
収穫の目安は頭部の空間が500円玉程度の大きさまでに閉じてきたころです。
頭部が完全に抱合してしまうと過熟になり、チップバーンの発生や肋部の傷み・ねじれなどの品質低下に繋がるので注意し、適期収穫を心がけましょう。