キャベツの家系図(出身地)
もとは結球しない雑草です。
キャベツ類の野生種は、広く北海・英仏海峡、大西洋などのヨーロッパ海岸、地中海沿岸諸国に分布しています。もともとは不結球だったのですが、結球性のキャベツは紀元初めごろヨーロッパにおいて成立したものと思われます。
ヨーロッパ諸国で品種の第一次分化が見られ、アメリカに伝わって多彩な品種ができあがりました。
キャベツが日本に上陸したのは?
かなり古くから日本に入りましたが、当時は非結球性のもので、野菜としての利用は見られず、これから“葉ボタン”ができあがりました。
結球性のキャベツが導入され、栽培が始まったのは安政年間で外人居留地においてです。
本格的には明治初年導入されましたがあまり普及せず、明治末〜大正初めごろからようやく一般消費も増加し始めました。
キャベツの親戚
キャベツの仲間には、健康食品の青汁として利用される不結球のケールや、花蕾を利用するブロッコリー、カリフラワー、東南アジアで多く食べられている花茎を利用するカイラン、茎がカブのように肥大し、ヨーロッパなどでシチューに入れるコールラビ(茎甘藍)、葉腋のわき芽が2cm余りの小球となる子持ちキャベツ(芽キャベツ)などがあります。
わが国のキャベツの栽培面積と収穫量
平成22年(2010年) 農林水産省統計
  栽培面積 (ha) 収 穫 量 (t)   栽培面積 (ha) 収 穫 量 (t)
全 国 33,300 1,360,000 長野県 1,470 59,300
愛知県 5,340 242,700 鹿児島県 1,450 52,700
群馬県 3,650 240,800 北海道 1,320 54,500
千葉県 3,000 128,100 熊本県 1,240 36,200
茨城県 1,990 85,300 兵庫県 890 32,900
神奈川県 1,680 81,500 岩手県 831 28,200
世界のキャベツの収穫面積と生産量
2010年 FAO統計(Area harvested, Production)(Cabbages and other brassicas)
  収穫面積 (ha) 生 産 量 (t)   収穫面積 (ha) 生 産 量 (t)
世 界 2,084,231 57,966,986 ルーマニア 47,227 983,648
中 国 739,194 25,156,578 ベトナム 44,800 778,000
インド 300,500 6,356,800 タイ 40,925 549,877
ロシア 115,600 2,732,510 エチオピア 35,344 257,100
ウクライナ 70,700 1,497,400 日 本 34,000 2,247,700
インドネシア 67,373 1,384,660 ポーランド 33,079 1,141,200