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キャベツはどのようにして結球するか?
葉数型の結球
5℃以上の積算温度が1,800℃を要し、総葉数80〜85枚、結球葉数50〜55枚程度必要です。外葉がある程度作られ、葉数が十分確保された状態で結球・肥大体勢に入ります。結球葉の増え方は最初からしまりのよい小球が形成され、結球葉数が確保されるにつれて球肥大が行われます。
このような品種は玉と外葉の生育バランスが比較的取りにくく、外葉形成、球肥大が適温下から外れると小球になりやすい性質があります。また生育初期や外葉形成期に生育の不ぞろいが生じると、これが収穫期まで影響しやすく、環境に対する適応性は低いといえます。これらの特性を示す品種はボール形に多く見られます(肥大型)。
葉重型の結球
積算温度1,600℃、総葉数85枚、結球葉40〜45枚前後で完全結球します。
結球最外葉が玉の外側を包み込み、結球葉は内側から外枠を満たすような形で肥大充実が進行します。球形成初期ではやや軟球傾向を示します。外葉と玉のバランスが取りやすく環境に対する適応性はより大きく、幅広い作期の中ですぐれた能力を発揮します。扁円球タイプに多い特長です(充実型)。
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