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ニンジンの住みやすい環境
冷涼な気候を好みます。
発芽適温
15〜25℃とされ、発芽温度は8〜30℃ですが、発芽は35℃以上では発芽しません。低温下では発芽に日数を要し、11℃で20日、8℃では30日以上かかります。
生育適温
18〜21℃で、耐暑性は弱く、これより高温になると根の肥大が悪くなり、根形が崩れ、表皮が粗くなります。同時に葉の成長も鈍り、病気も多発します。低温下では根の肥大が悪くなり、3℃以下では肥大を停止します。
土壌適応性
肥よくな砂壌土が最適です。土は有機質に富み、通気性があり、保水・排水がよく、潅水や強い雨の後表土がかたくしまらない土質が適しています。土壌酸度はpH6.0〜6.6が好適で、pH5.3以下では外葉が黄変し、生育が止まります。
土壌湿度
発芽・根の伸長・肥大・品質・形状・色に大きく影響します。根の生育には土壌容水量70〜80%が最もよく、茎葉の生育はこれより高い方が好適です。湿度が高いと根部の肌が荒れ、極端な場合には根腐れを起こすことがあります。乾燥すると根の伸長、肥大が阻害され、色のつき方も悪く、岐根やひげ根が多くなり、水分が30%以下では生育しません。また水分が不規則に補給されると肌が粗くなります。 |
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