スイートコーンはどれくらい肥料が必要か?
良品多収には通気がよく、保水性のある土壌が好ましく、10a当たり堆肥を2〜3t投入します。
元肥としてチッソ、リン酸、カリを成分量でそれぞれ10a当たり15〜20kgを播種の半月前に施し整地をしておきます。
追肥は播種後1カ月目、本葉6枚ごろから早目に行い、2回目は雄穂出穂期に行います。速効性のチッソ肥料で4〜5kg/10aを施します。
スイートコーンの播種と栽植本数
ハウス栽培では10a当たり4,500株としますが、トンネルや露地栽培では、4,000〜4,500株程度とします。畝幅150cmの2条、株間30cmに1カ所3〜4粒まきを目安とし、早生種は4,500株、中生種は4,000株ぐらいが適当です。
覆土は土壌の乾湿によって加減しますが、深さ3cm程度とします。
スイートコーンの栽培管理
(1) 間引き
本葉が4枚出たころ、最もよい株を残してほかはハサミで根元から切り取る。間引き後は株元を軽く押さえておきます。
(2) 潅水
絹糸の抽出から収穫までの20〜25日間は雌穂の肥大充実期間であり、十分潅水して、先端不稔の発生を軽減させます。
(3) 無除けつ栽培
品種によって分けつ数が違いますが、基本的には除けつしません。その理由は無除けつによって葉面積が多くなり、根量が増えるので同化養分が増え、雌穂収量が増大し、根は主茎を支えて倒伏から守る働きをします。また分けつの雄花の花粉が利用でき先端不稔の減少が図れます。ただ、薬剤散布や収穫作業がしにくくなります。
(4) 除房
「キャンベラ86」や「カクテル600」では2穂目はあまり大きくならないので必要ありません。
スイートコーンの収穫適期
開花からの日数はトンネル栽培で25〜30日、マルチまたは露地栽培で22〜25日で、雌しべの絹糸の色が褐変し始めたころ。雌穂先端の粒が真珠色から黄色に変わり始めた時が適期です。
スイートコーンは糖からデンプンへの変化が早いので、早朝の涼しいうちに収穫を済ませます。