エダマメの家系図(出身地)
エダマメはダイズの未熟莢を収穫するもので、植物学的にはまったく同じ植物です。ダイズの起源は、イネと同じ中国雲南省・アッサム地域とされています。4000年前から栽培が始まり、東アジアを中心とした、比較的限られた地域でしか栽培が確認されていません。コメ、ムギ、トウモロコシが世界中に伝播したのに対し、ダイズの伝播がなかったのは、古代文明発生の地には、すでに各種の豆類が栽培されていたためと考えられます。米国では1920年にダイズの生産が始まり、現在では、世界一の生産国になっています。
エダマメが日本に上陸したのは?
わが国へは中国から朝鮮を経て、弥生時代に伝播したとされています。未熟なダイズをエダマメとして食べ始めたのは江戸時代からで、意外と新しい食べ方なのです。
エダマメの種類
一般に温度と日長に対する反応から、夏ダイズ型、秋ダイズ型、中間型の三つの型に分けられます。
夏ダイズ型品種は春に播種して夏に収穫する型で、温度に対して敏感ですが、日長に対しては感応が鈍い感温性品種です。秋ダイズ型は夏に播種して秋に収穫する型で、短日になると、開花・結実が促進される品種で、いわゆる感光性品種といわれます。中間型は両者の中間性を示す品種になります。
毛茸(もうじ)の色には茶褐色と白色とがありますが、白毛のものが外観的に好まれる傾向です。
わが国のエダマメの栽培面積と収穫量
平成22年(2010年) 農林水産省統計
  栽培面積(ha) 収穫量(t)   栽培面積(ha) 収穫量(t)
全国 13,200 70,600 千葉県 930 7,530
新潟県 1,600 6,100 埼玉県 656 6,210
山形県 1,510 6,160 福島県 383 1,480
群馬県 1,200 5,360 宮城県 364 1,560
北海道 1,110 6,550 岩手県 347 1,100
秋田県 1,010 3,670 岐阜県 347 1,620
わが国のダイズの栽培面積と収穫量
平成22年(2010年) 農林水産省統計
  栽培面積(ha) 収穫量(t)   栽培面積(ha) 収穫量(t)
全国 137,700 222,500 新潟県 6,670 9,740
北海道 24,400 57,800 山形県 6,580 7,900
宮城県 11,100 17,900 滋賀県 5,500 8,530
秋田県 8,420 8,590 富山県 4,890 6,850
福岡県 7,900 16,700 茨城県 4,440 4,660
佐賀県 7,620 18,100 岩手県 4,420 4,550
世界のダイズの収穫面積と生産量
2010年 FAO統計(Area harvested, Production)
  収穫面積(ha) 生産量(t)   収穫面積(ha) 生産量(t)
世界 102,386,923 261,578,498 パラグアイ 2,671,060 7,460,440
アメリカ 31,005,700 90,609,800 カナダ 1,476,800 4,345,300
ブラジル 23,293,100 68,518,700 ボリビア 1,086,000 1,637,000
アルゼンチン 18,130,900 52,677,400 ウクライナ 1,036,700 1,680,200
インド 9,210,000 9,810,000 ロシア 1,036,300 1,222,370
中国 8,516,115 15,083,204 ウルグアイ 863,200 1,816,800