エダマメの住みやすい環境
発芽適温
発芽適温は25〜30℃で、15℃では遅延し、10℃以下では極めて発芽不良となります。
生育適温
生育適温は20〜25℃ですが、花芽の分化はおよそ15℃の温度が必要です。
土壌適応性
どのような土質でもよく生育しますが、排水のよい耕土の深い壌土、あるいは粘土質土壌が適し、保水力のある土壌でよく生育します。
土壌酸度
pHは6.0前後が適当です。
エダマメは連作障害に強い方
エダマメはマメ科作物の中では連作に耐える方で、致命的な病虫害も少ないため栽培は容易です。
エダマメの生育
エダマメは発芽と同時に子葉が地上部に展開し、幼根が発達します。発芽から初期の生育は早い部類です。発芽から開花までの日数は品種の早晩性によって差がありますが、50〜60日程度です。花は葉腋、あるいは葉腋から側枝を分枝して、その先に開花します。開花から20〜40日で収穫適期となります。
エダマメの作型
(近畿)
作型 播種期 収穫期
ハウス栽培 2月上旬〜2月下旬 5月上旬〜6月下旬
トンネル栽培 2月下旬〜3月下旬 6月上旬〜7月上旬
露地栽培 晩霜のなくなるころ
4月下旬〜5月下旬
7月上旬〜8月下旬
早生・中早生系の
遅出し作型
ハウス栽培 8月中旬〜9月中旬 10月中旬〜11月中旬
露地栽培 8月上旬〜8月下旬 10月上旬〜11月上旬
エダマメはどれくらい肥料が必要か?
チッソ成分は10a当たり6〜7Kg程度とします。リン酸は15Kg、カリは10Kgを基準とします。肥料はあまり多く必要としません。むしろ、多すぎて着莢不良を起こさないようにしてください。
根粒菌によるチッソの供給は、定植直後は少なく、生育とともに徐々に増加します。しかし、土壌中の根粒菌の量は畑によって差があるので、根粒菌に配慮した施肥が必要となります。
エダマメの畝幅と株間
普通栽培では畝幅45cm×株間20cmくらいとし、抑制栽培では畝幅50cm×株間25cmくらいにして、1株に2〜3粒ずつまきます。間引きをして2本仕立てとし、欠株は補植します。
エダマメの栽培管理
間引きが終了すれば、その後の管理作業は収穫までほとんどありません。中生種から晩生種は主茎長が長いため倒伏しやすいので、中耕培土(土寄せ)を行います。
エダマメの収穫適期
収穫適期は短く、子実が膨らんできて、莢を押さえると実がはじけ出るころが適期です。枝つきで調整して、8〜10本を1束として500〜600gの束にします。また、莢をもぎとりポリ袋に包装し、低温処理での出荷もできます。