ハクサイの家系図(出身地)
もとは非結球の雑草です。
北・東ヨーロッパからトルコ高原にかけて野生するB.campestrisから進化したもので、もともとは不結球だったと思われます。ハクサイは古くから中国で栽培・改良され、不結球種から結球種まで幅広い品種分化をみました。
ハクサイが日本に上陸したのは?
慶応2年(1866年)田中芳男氏によるが雑ぱくなものらしく、本格的に導入されたのは、明治8年(1875年)で、内藤新宿試験場において試作されました。
品種改良を始めたのは野崎採種場の愛知白菜(大正6年―1917年)、宮城県の沼倉氏による松島白菜(大正9年―1920年)の採種からです。その後昭和初期に芝罘(チーフ)群と包頭連の雑種後代から新しい品種群の加賀ハクサイ、千歳ハクサイが成立。戦後昭和25年以降F1時代を迎え現在に至っています。
ハクサイの親戚
近い親戚…
 B.rapa コマツナ・チンゲンサイ・カブ・ミズナ・ミブナ・野沢菜など
遠い親戚…
 B.oleracea キャベツ・ブロッコリー・カリフラワーなど
 B.juncea タカナ・カラシナなど
わが国のハクサイ品種分類
愛知群…野崎、愛知松島、愛知加賀、愛知千歳、野崎春蒔
芝罘群…松島系、中生芝罘、平塚一号、耐病六十日
加賀群…加賀、京都3号、新理想、金将二号、無双
千歳群…下山千歳、王将、大関
包頭連群…白色包頭連、野崎3号
捲心群……包心、サラダ
半結球山東群…新あずま、栗原山東
わが国のハクサイの栽培面積と収穫量
平成22年(2010年) 農林水産省統計
  栽培面積 (ha) 収 穫 量 (t)   栽培面積 (ha) 収 穫 量 (t)
全 国 18,300 888,700 愛知県 574 32,000
茨城県 3,330 229,800 宮城県 557 10,600
長野県 2,750 202,700 栃木県 540 24,400
北海道 868 29,700 新潟県 474 8,210
福島県 732 21,800 埼玉県 453 20,400
群馬県 651 29,300 兵庫県 442 20,000
※世界的には東アジアに局在