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ハクサイはどのようにして結球するか?
播種後45日までは葉の分化が遅く、1日当たり1〜1.5枚の分化速度。これを過ぎると急激に分化が進み、播種後70〜80日で最高に達します。
結球が始まると株の中心の若い葉は立ち上がり内側に屈曲した姿勢となります。この芯葉の立ち上がりの見られる時期は播種後30日ごろで分化葉数は30枚以上確認できます。
結球体制に入るのは葉の分化が急激に進む播種後45日ごろで、結球態勢をとるころになると葉長/葉幅がほとんど1.2〜1.5になり、葉身が広く、葉柄の短い大きい丸い葉が現れます。この屈曲した若い葉を囲んでいる外葉を取り去って、葉球に強い光線を当てると抱き合っていた葉は次第に展開して、葉球がほぐれます。反対に結球の始まらない株を若干遮光して光線を弱くすると、葉は立ち上がり結球始めの姿勢になります。この屈曲包合は生長ホルモンの働きによりますが、この光に対する反応は成熟葉が最も光を感じやすく、未熟葉や老化葉では鈍感で、光が弱くなっても立ち上がりません。
葉の先端ほど、葉の裏面が表面よりも光に感応しやすくなります。日照が弱かったり、高夜温だと葉が細くなります。 |
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