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整枝方法
夏秋栽培は3本整枝、ハウスでは3〜4本整枝が一般的です。
夏秋栽培では1番花の下2本の側枝を残し、それ以下を除去し、以後放任としてふところ枝が込んでくれば適宜間引きます。ハウス栽培では1番花の下2本の側枝と、主枝2番花の直下の側枝を残し、その他の側枝は切り戻しをするので、きれいに4本整枝となります。
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側枝の摘芯と切り戻し(1芽切り戻し)
側枝の摘芯は、側枝第1花の蕾が大きくなってきたところで、花の上1葉を残して摘芯します。 果実の収穫時に1芽残して側枝を切り戻します(図参照)。
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ホルモン処理
トンネル栽培は、トンネル除去後15日までホルモン処理をします。
露地栽培は一般にホルモン処理をしない場合が多いですが、3番花まではした方がよいでしょう。
処理濃度は「トマトトーン」50倍で、開花した花にたっぷり噴霧します。開花前後1日、計3日間処理可能です。
ホルモン剤は生育を抑制するので、芯葉にかけないように注意します。また、かけすぎは果形が乱れるため、同じ花には2度処理しないようにします。
ホルモン処理は晴天日の午前中に行ってください。 |
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草勢判断
最も簡単で的確な見分け方は花です。健全な花は長花柱花といい、雌しべ(柱頭)が雄しべ(葯)より長い状態です。また花が枝の先端から15〜20cmくらい下の部位で開花し、開花位置より上に3〜4枚の展開葉を持っているものがちょうどよい状態です。
草勢を強くするには、1)枝を立ち気味に誘引する。2)潅水、追肥を行う。
3)小さめの果実で収穫する。 |
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更新剪定
更新剪定は8月ごろの高温乾燥時に良質の果実が生産できない場合や、価格が安い時に枝の切り返しを強く行い、1カ月ほど収穫を休み、9月以降伸長した枝から収穫をする方法です。更新剪定は各主枝の強い芽が残るように1/2〜1/3の長さに切り戻します。更新剪定の時期は7月中旬〜8月上旬までの間で、時期が遅くなればなるほどゆるく切り戻します。
剪定後畝に敷きわらをし、化成肥料を10a当たりチッソ成分で3〜4kg施し、こまめに潅水をします。 |