オクラの住みやすい環境
 熱帯性の1年生作物ですので、高温、強光下でよく生育します。
発芽適温
 25〜30℃。
生育適温
 20〜30℃。
オクラの生育
 オクラは播種から4〜5日後には発芽が始まります。硬実種子なので、浸水処理を行うと発芽のそろいがよくなります。
  発芽後、丸型の子葉が2枚展開し、15〜25日で第1葉を展開します。その後の新葉の展開は、3〜5日おきで、気温の上昇とともに早まります。1番花は、播種後45〜50日で4〜5節目につき、クリーム色の清楚な花を咲かせます。オクラの花は1日花で、早朝から開花を始め、夕方にはしぼんでしまいます。
 1番花開花までの生育は緩慢ですが、以後の生育は、気温の上昇とあいまって、生育スピードも早まります。生育が順調に進んだ場合、播種後70日で収穫が始まります。1番果は開花してから収穫までにやや日数がかかりますが、盛夏の時期には3〜4日で収穫できます。
 栽培は降霜時期まで可能で、4月に播種して10月まで栽培した場合、開花節位は約40節に、草丈は2〜3mまで生育します。霜にあたると、生育は著しく阻害され枯死します。
オクラの作型
(近畿)
作型 播種期 収穫期
半促成栽培 2月下旬〜3月下旬 5月下旬〜10月中旬
トンネル栽培 4月上旬 6月上旬〜10月中旬
露地栽培 5月上旬 7月上旬〜10月中旬
オクラはどのような土を好む?
 土壌の適応範囲は広く、土質はあまり選びません。ネコブセンチュウの被害が大きいため、畑地よりも水田土の方が適しています。根が直根性なので、耕土が深く有機質に富む土壌の方が生産性は高くなります。
オクラはどれくらい肥料が必要か?
 オクラは吸肥力が強く、しかも若い莢を収穫するので、草勢が強くなりがちです。追肥を重点に施肥を考え、有機物を多めに投入して土づくりを行うことが大切です。
 10a当たり堆肥2t、チッソ20〜25Kg、リン酸15〜20Kg、カリ15〜20Kgを基準とし、全量の3分の2を元肥として、3分の1を追肥として施用します。