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カリフラワーの苗作りのポイント
軟弱徒長がなく、根量の多いがっちりとした苗を作りましょう。従来からの苗床育苗に加え、最近では育苗や定植作業の省力化、機械化を図りやすい、セル成型苗方式による育苗が急速に普及しつつあります。ここではセル育苗を中心に説明します。
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セル育苗
セルトレイは野菜の種類や育苗時期によって使い分けられますが、葉菜類の育苗には、128穴のセルが最も広く用いられています。
育苗培土には市販の専用培土を用意し、乾いた培土(50L)に水(3L)を入れ、よく混ぜた後、セルトレイに充てんします。その後、播種穴を開け、1セル当たり1粒播種が基本です。
覆土には通気性を保つためバーミキュライト(1〜3mm)を使用し、覆土の量は、潅水後セル間の壁面が見える程度が適当です。それ以上量が多いと、根が発根した後、トレイ表面を這い(上根)、根量が多く、がっちりしたよい苗ができません。
このように斉一な発芽、よい苗作りの基本は、播種の深さ、覆土の量を一定にすることがまず重要となります。
・水、肥培管理
苗の生育や天候にもよりますが、夕方の潅水は苗の軟弱徒長を促すため、午後3時ごろまでには終え、夜間は乾燥気味に管理するようにします。
また播種後約2週間で、培土中の肥料が切れてきます。苗の状態を見て、液肥による追肥を週2回ほど計画します。
・トレイの設置場所
セルトレイは、鉢底が空気に触れて根が出ないようにする(エアープルーニング)ため、育苗ベンチなどの、風通しのよい、高い場所(地面から最低30cm)が望ましいです。 |
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露地育苗
本畑10a当たり、播種床10m2、移植床1aくらい準備し、完熟堆肥を1a当たり300kg、チッソ1kg、リン酸2kg、カリ1kg程度を1週間くらい前に施し、耕うんします。
播種は1a当たり5〜6mlを7〜8cm間隔で条まきします。
間引きは子葉展開期に株間1cmで行います。
本葉2〜3枚で移植です。移植床は床幅1.2mくらいで条間15〜18cm、株間12〜15cmに移植します。 |
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カリフラワーの育苗期間
セル育苗の場合、育苗日数は夏で23〜25日、冬〜春は30〜35日です。定植苗の目安は本葉3〜4枚ごろです。
育苗期間が長くなると、苗が老化(根巻き)し、定植後の活着や生育が遅れるなどの悪影響が現れるので、速やかに定植を行うことが重要です。ただ、悪天候で畑の準備が順調に進まなかったり、雨続きで定植ができなかったりする場合も実際にはよくあります。こういった場合でも、根巻き防止トレイを使用することによって、根の活力を維持させる効果が期待できます。 |
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カリフラワーを定植する前に
育苗期の環境条件は、本圃の環境条件と大きく異なることが多いため、定植予定日の3〜5日前には苗をハウスから出し、順化を行います。 |
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カリフラワーの定植と栽植本数
10a当たりの栽植本数は3,000〜4,100株(畝幅60cmで株間40〜50cmの1条植え、畝幅135cmで株間40〜50cmの2条植え)程度が標準です。大株になる晩生種では、やや広くします。植え付ける深さは、根鉢がわずかに隠れる程度の深さに植えるのが標準です。ただし、乾燥期の定植では、根鉢からの水分の蒸発を抑えるため若干の深植えが適しています(ただし双葉は見える程度)。 |
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カリフラワーの定植後の管理
良質な花蕾を生産する条件として、花芽分化開始までに良好な栄養生長をさせること、つまり外葉の生育をよくすることが重要です。
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追肥
早生、中早生種は全体成分量の約3分の1(チッソ成分量で8〜10kg)を追肥で施します。1〜2回の分施とし、第1回が定植後7〜10日、第2回は第1回の追肥後14〜20日が適当です。熟期が比較的短いので初期生育から旺盛に進めることが重要となります。
中生〜晩生種では、成分全体量の約2分の1(チッソ成分量で10〜15kg)を追肥で施します。3〜4回の分施とし、第1回は定植後7〜10日、第2回は生育中期に、そして第3〜4回は花蕾発生後すぐに施用します。生育期間が長いので、肥効を途切れささないように、生育具合を見て適期で施すようにします。 |
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中耕、除草、土寄せ
追肥時に同時に行うと効率的です。
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花蕾の軟白
花蕾に日光が当たると淡黄色に着色し、商品価値を損ないます。品種にもよりますが、花蕾が湯のみ茶碗くらいの大きさになったとき、葉を折って花蕾に乗せたり、葉を結束させたりして軟白することが必要となります。 |
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カリフラワーの収穫
花蕾の直径が12〜13cmになったころから、花蕾に葉と茎をつけて収穫します。調整の仕方は産地によって異なりますが、普通7〜8枚の葉をつけて収穫し、花蕾上面よりやや高い位置で葉先を切りそろえ、ダンボールに詰めて出荷します。 |
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