● |
タマネギの結球生理
長日刺激はオーキシン、ジベレリン代謝を不活発にし、RNA代謝の活性を低下させ、チッソ含量の低下と糖の蓄積を招く一方、DNA代謝が活性化し、鱗葉形成を導きます。
(1) |
日長時間
長いほど長日刺激が強く、結球開始が早いので、苗が小さいまま肥大し始めます。
そのため玉の肥大充実は十分であっても肥大量は小さく、小球となってしまいます。結球開始までには、十分に大きな苗で育て上げておくことが大切です。 |
(2) |
温度
玉の形成および初期肥大は高温で促進されます。そして玉の肥大が継続されるには15℃というような比較的冷涼な温度が光合成、その産物の転流などから適しています。 |
(3) |
肥料
チッソが不足すると玉の肥大不良となるばかりか、腰高球になりやすく、抽苔しやすい状態になります。チッソが効きすぎると肥大が遅れ病害を受けやすくなります。リン酸不足では葉根の生育不良で玉の肥大も結局不良となります。しかしリン酸が過剰吸収されると病害にかかりやすくなります。 |
|
|