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トマトの特性
トマト種子は1,000粒重が約3g、20ml粒数は1,500〜1,800ぐらいです。播種後、本葉が2〜3枚展開すると主茎の生長点が花芽となり、そこから葉が3枚分化すると再びその頂点に花芽を生じます。栄養生長から生殖生長への過程が周期的に繰り返されます。果実は開花後40〜60日で収穫可能となりますが、低温期は80日以上を必要とします。根の深さは1m以内で、幅は2.5〜3m以内に広がります。
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トマトの住みやすい環境
発芽適温
発芽は10〜35℃の範囲内で行われますが、最適温度は20〜30℃です。
生育適温
5〜40℃の範囲で行われますが、最適温度は昼気温25〜30℃、夜気温10〜15℃で、果菜類の中では低温性に強い種類です。果実の発育期には10℃程度の昼夜の温度較差が必要です。
照度
トマトは光に対し敏感な作物で、照度が強いと葉数・葉面積の増加が大きく葉肉は厚く、茎葉量/草丈比の大きな強剛で充実した生育を示します。
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トマトの生育と肥料の関係
定植後にチッソの吸収が多すぎると茎葉だけが繁茂し、花の発育が悪く、果実が小さく、さらに熟期も遅れます。カルシウムの吸収も抑制されますので、異常茎(窓あき)や尻腐果が発生しやすくなります。
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トマトの花芽分化と発育
地上部の温度は第1花房着果節位に影響し、高温下で分化期は促進されますが、着果節位は上昇し、低温下では低くなります。また地下部の温度は着花数に影響し、低地温では着花数は増加します。第1花房の分化時期は、子葉展開後2週間(本葉2〜3枚のころ)で、この期間の夜低温で着花節位は低下します。またチッソとリン酸の濃度が高いほど花芽分化期が早まり、その着花節位も下がります。乱形果の子室数は正常果に比べて多く、主に花芽分化・発育期における低温や多肥・多湿などによる草勢の旺盛なトマトに多く発生します。
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トマトの開花・結実・開花発育
トマトは第1果房の果実が肥大期に入ったころ、第4花房の花芽が発育を開始しています。第2花房が開花するころには第5花房の花芽が発育を開始しています。このようにトマトは下位花房の果実の肥大期に、一方では上位花房の開花・結実をよくしなければならないといった両面を持っていますので、このバランスをとることが大切となります。特に問題となる中段果房の落花の原因は、下段果房との養分競合によるもので、梅雨期から夏季にかけての日照不足、高温、乾燥などが重なって、一層多くなります。