コマツナの一般的特性
栽培期間が短く病害も少なく、軟弱野菜として周年栽培が比較的容易です。専業的に年間を通して栽培される経営と、輪作体系に組み込む方法がとられています。
栽培に当たっては収穫・調整に労力がかかるので、作付け面積は収穫労力に応じて決めることが大切で、栽培時期によって計画的に播種面積と播種間隔を設定します。1人1日で収穫できる面積はおおよそ0.5a程度です。
コマツナの栄養価はホウレンソウ並?
カルシウムは多く含まれる
平成12年五訂食品成分表
可食部100g中
成分
(葉、ゆで)





kcal


 
g



g


g




g


g
無 機 質 ビ タ ミ ン





mg





mg





mg


 
mg

 
mg





μg
B1
 
mg
B2
 
mg
C
  
mg
コマツナ 15 94 1.6 0.1 3.0 1.0 150 14 140 46 2.1 3100 0.04 0.06 21
ホウレンソウ 25 91.5 2.6 0.5 4.0 1.2 69 10 490 43 0.9 5400 0.05 0.11 19
コマツナの住みやすい環境
冷涼な気候が適します。
発芽適温
20〜25℃ですが、発芽可能な温度幅は広く、6℃くらいから発芽します。
生育適温
幅も広く、耐寒性、耐暑性ともにすぐれ、栽培容易で生育が早い特徴をもちます。
土壌適応性
土質は特に選びませんが、有機質に富んだ適湿を保ちやすい土づくりが大切です。
コマツナの生育
播種から収穫まで20〜80日。5〜9月は20〜30日で収穫でき、ビニールハウスを利用すれば年10作可能です。
コマツナの花芽分化
コマツナは低温で花芽分化が誘起され、その後の高温長日でトウ立ちが促進されます。冬〜早春まきの栽培では、トンネル被覆栽培やハウス栽培で温度を確保する必要があります。