ナバナの播種と間引き
タネまきの時期は、中間地では9月中下旬です。冬に入るまでにできるだけ生長させておくことが、太くやわらかい良質の花蕾を収穫するポイントです。しかし、早まきするとウイルス病や軟腐病などの病害にかかったり、年内に伸びすぎて寒害を受けやすくなります。また、遅まきでは株の生育が悪く、小株のうちに花が咲き収量が落ちてしまいます。
栽培方法には直まきと移植栽培があります。直まきの方が根の張りがよく、生育も早いため栽培しやすいのですが、幼苗期に虫害や乾燥による生育のムラができやすい欠点があります。
・直まき
畝幅1mの畝に2条で、条まきあるいは条間30cm、株間30cmの点播(1カ所3粒)とします。10a当たりの播種量は2dl程度が目安です。タネが隠れる程度に軽く覆土し、その上を手で軽く押さえ鎮圧し、潅水を十分に行います。発芽したら、本葉2〜5枚展開時までに2〜3回に分けて間引きを行い、株間が30cmくらいになるようにします。この際、病害虫に侵されていない、正常な1株を残します。
・移植栽培
128穴のセルトレイを利用し、本葉4枚、育苗日数20日程度の苗を、直まき栽培と同じ条間・株間30cmで定植します。苗が活着するまでは十分に潅水し乾燥に注意します。 |