2017/02/20掲載

選択培地を用いた青枯病診断

青枯病は現地圃場などでは、外観(急性萎凋 いちょう症状)、株を切断し水に浸漬後の白濁液(菌泥)などから簡易的に判断しますが(写真2)、判断が難しい場合もあります。別の土壌病害であった場合、その後の対策が異なってきます。

現地では、普及指導員やJA営農指導員による選択培地(作成:岐阜県農業技術センター環境部)での診断も行っています(写真3)

実際、現地では青枯病でないと判断した症状が青枯病であったり、またその逆もあったりします。また、同一圃場においても、診断時期で病害が変遷することや、複数の土壌病害が同時に診断されるケースも多くあります。

写真2

白濁液の有無を確認(H20 西濃農林事務所)。

白濁液の有無を確認(H20 西濃農林事務所)。

写真3

写真1 青枯病激発圃場(H21西濃農林事務所)

選択培地(県農業技術センター)。右上:NA(一般細菌)培地、左上:かいよう病菌選択培地、下:青枯病菌選択培地。