2017/02/20掲載
青枯病は、葉かき、芽かきなどの管理作業で伝染するので、使用する手袋やハサミを消毒する必要がありますが、実施には非常に手間がかかり、作業多忙期には消毒できないことも多々あります。
そのため、作業が簡単にできる方法を探した結果、専用ハサミを発見することができました
(写真7)。
また、カートリッジに入れる消毒液は、群馬農試のかいよう病(同細菌性病害)防除効果(第4表)を元に、「ケミクロンG」500倍液に変更しました。結果的に多くの生産者で、優良な伝染防止効果が得られ、専用ハサミと「ケミクロンG」の購入者が増加しています。
課題・注意点として、専用ハサミの刃、バネ、カートリッジなどは壊れやすいので、部品交換で対応しています。
また、薬液が作物へ付着しないように注意し、衣服への付着(漂白)、魚毒性、保管性など、取り扱い時の注意事項をよく守って使用する必要があります。
過去には、青枯病発生株をそのまま引き抜くと隣接した根を傷つけ、病害をかえって増やすのではないかと思われ、そのまま放置したり、株元を切断したりする事例もよくみられました。しかし、抜き取った方が発病株から隣接株への伝染が少ないことから、現在では土ごと引き抜くようにしています(第5表、岡山県データより)。
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