エンドウマメ、キュウリ、オクラ、ナス、ピーマン、ミニトマトなど夏野菜の収穫は、ハサミで収穫、しゃがむ、立つ、指先を使うといった動作がリハビリに期待できます。つる性野菜は収穫作業だけでなく、実を探す、切り離してよい所を見極める、収穫しようと誘引することがリハビリになります。特に収穫物を探すという作業は「半側空間無視」という脳機能のリハビリにもつながります。
収穫作業後の野菜の洗浄、袋詰め、冷蔵庫への保管などの作業もリハビリの一環として取り入れており、院内の売店で販売する新鮮野菜は人気を集めています。 キュウリ、ゴーヤ、インゲンマメのトンネル栽培は「涼しそうなので通ってみたい」「トンネルの中で収穫してみたい」と多くの患者様を畑へ引き寄せました。患者様だけでなく、面会で訪れたご家族など来訪者の興味をひき、農園には多くの足を運ばれました。
熱中症の恐れがある猛暑日は、室内で行えるリハビリとしてスタッフが収穫したキュウリをカットしたり、エダマメやエンドウの莢とり、赤シソの葉のもぎ取りが行われます。作業後の野菜が病院食で提供されることを事前にお伝えすると、意欲的に取り組まれる姿が見られました。
ミニサイズで外皮が赤いダイコン「紅三太」は収穫が容易で短期間で収穫できます。
寒さが厳しい冬季は、室内リハビリで芽キャベツを株から取り外してもらいます。切り離す時のプチプチという手触りが好評で人気のリハビリ作業となっています。