約2,000㎡の自家農園
京都大原記念病院は京都市北部の大原地区に設立されたリハビリテーション(以下リハビリ)専門病院で、 脳卒中など機能障害をともなう疾患の治療を終えた患者様を対象にさまざまなリハビリプログラムを提供し社会復帰支援をしています。
院内での食事もリハビリにかかせない大事な要素です。 安全でおいしい地産地消の食事の提供と喫食率向上を目指し敷地内の休耕地でスタッフ有志が野菜づくりに挑戦しましたが、 2,000㎡ある農園の管理は失敗の連続でした。弊社研究員との出会いが大きな転機となり「より健康的でおいしい野菜を利用者に食べてもらいたい」と2015年、 種苗会社とリハビリテーション専門病院が連携する農園作りがスタートしました。 タキイはリコピンやカロテンに代表される機能性成分を豊富に含むファイトリッチ野菜の推進と栽培技術の指導を行うことになりました。
オリジナル農園づくりがスタート
病院の周囲には約750mの外周路が整備され、患者様がセラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の総称)と歩行訓練を行っています。 この外周路沿いにある休耕地での野菜作りをタキイ研究農場OBが指導しています。
歩行訓練や散歩のかたわら、作業の様子や実をつけた野菜を目にした患者様から「私も野菜作りを手伝いたい」「野菜を収穫して食べてみたい」との声が上がるようになりました。 リハビリ患者さんからの積極的な声を聞き、単調でつらく高齢者ほどモチベーションが保てない「リハビリ」に「農作業」を取り入れられるのではないか。 セラピストの提案から「農業」をリハビリプログラムの一環として取り組むグリーン・ファーム・リハビリテーション(以下GFR)がスタートしました。
※グリーン・ファーム・リハビリテーション®は京都大原記念病院(医療法人社団行陵会)の登録商標です。
京都大原記念病院 GFRについて