社会への貢献

京都府との「農福連携」〜社業で培った農業技術指導を提供〜

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2021/2/22更新

「農福連携」とは農林水産部門と福祉部門が連携し、障害者就労支援事業の一環として、農業分野での障害者就労を促進するものです。京都府でも農福連携を通して、障害者の就労促進とともに社会参加の場を創造し、障害者をはじめ地域の多種多世代の人々が地域の担い手になっていく京都式地域共生社会づくりが推進されています。

たとえば、地域と連携し就労支援の場になってきた府内各地の福祉事業所で、京野菜や宇治茶といった特産品や加工品を販売する「農福連携マルシェ」を開催するなど、地域の人々と交流できる仕組みづくりがされてきました。平成29年5月には、こうした取り組みを行う事業所を支援するため「きょうと農福連携センター」が府庁内に設置されました。

京都府との協定締結

京都式農福連携事業が進む中で、事業の核となる事業所への就農促進や技術指導は、主に地域の各農業改良普及センター様が担っていますが、きょうと農福連携センターでは、さらに6次産業化まで見据えた営利栽培を指導できる技術員を求めていました。

一方、タキイ種苗でも、社業に即した“タキイにしかできない”社会貢献活動をかねてから模索していました。そうした両者の思いが一致し、平成29年8月、京都府の山田啓二知事(当時)と弊社社長瀧井傳一との間で、農福連携事業促進に向けた協定を締結するに至りました。

ここでは、農福連携事業のために弊社が行ってきた取り組みを、具体的にご紹介します。

■京都府福祉事業所と取り組む野菜作り

京都府には390の福祉事業所があり、その内、約60の事業所が「農福連携」に取り組んでいます。海老芋、田辺ナスといった京野菜をはじめ、高級茶や七味唐辛子の原料となる鷹の爪の栽培で成功する事業所がある一方、栽培が安定していない事業所も多いのが現状です。そこで弊社では2018年より、京都府からの要請に応じて府内の福祉事業所に技術者を派遣し、福祉事業所スタッフへの実技指導に協力しています。指導には、長年研究農場の第一線で育種に従事してきた経験豊富な弊社OB1名があたっています。また、栽培指導のみにとどまらず、6次産業化を実現するための品種提案なども、取り組みの中で期待される重要なポイントです。

多くの作業所が抱える問題点

  • 基本的な栽培技術が乏しい
  • 難易度が高い有機栽培を志向する作業所が多い
  • 利用者の好奇心を持続させ、上達につなげるモデルの不足

各事業所では、条件や事情がそれぞれ異なるため、上の問題を一挙に解決するのは困難と言わざるを得ません。そこで、タキイは南サテライト拠点(京田辺市・さんさん山城)を中心とした4事業所を中心に、OB指導員を派遣し問題点解決へ向けたモデル作成に取り組んできました。

各福祉事業所の概要
施設名 運営元 所在地 形態 農福連携の特徴
障害福祉サービスセンターうじたわら 社会福祉法人
宇治田原むく福祉会
https://www.mukumuku.jp
宇治田原町 就労継続支援B型、生活介護、グループホーム 6次産業化、京都府内のレストランへの納品、小規模の水耕栽培を実施、カフェ併設を計画
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工房あんじゅ 社会福祉法人
京都ライフサポート協会
https://www.life.or.jp
井手町 多機能型、グループホーム、障害者支援施設 化学肥料・農薬不使用、グループ内でパン工房・ショップ・フレンチレストランを運営
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障害者支援施設
社会福祉法人
南山城学園
http://minamiyamashiro.com
宇治市 多機能型、高齢者施設 グループ内でカフェ3店舗を運営、無農薬野菜を利用
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せいかファーム いざわファーム
株式会社
https://izawafarm.com
精華町 就労支援B型 農家が経営する作業所、米、ジャガイモ、サツマイモ栽培、養蜂の実施
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むく福祉会

この事業所では、ホテル向けの漬物や、お茶園にある鶴の子柿を原料にした柿酢などを製造しています。以前は漬物の材料を、業務利用者向けの量販店で購入していましたが、原料となる野菜の自家栽培を目指すことにしました。

秋はダイコンの「耐病総太り」と「千都」を播種し、販売用と漬物用に2月下旬まで収穫します。春はハウスでは12月〜2月まき、露地では3月まきで「三太郎」を栽培し、4〜6月にかけて利用します。

一番の稼ぎ頭は短い赤ダイコンの「紅三太」です。比較的狭い株間での密植が可能なことに加え、短期間で収穫できる点が、場所や作業時間が限定される事業所での栽培に向いています。生食でも、漬物にしても食味にすぐれ、見た目のインパクトも合わせて直売所ではライバルも少なく、高値がキープできていました。

そのほか、春は「VR夏すずみ」キュウリや、スナップエンドウの「グルメ」、つるありインゲンも栽培。これらの誘引のためにはキュウリネットを使いますが、エンドウ→キュウリ→インゲンと連続利用でき経済的で、コストと作業負担の軽減にもつながります。

また、強い“ねばとろ感”が特徴のオクラ「ヘルシエ」も直売所出荷で人気を集めている品目です。「ヘルシエ」は多少大きくなってもかたくならないので、土日作業ができない事業所でも品質を保つことが可能です。

事業所で、解決したいことの一つが雑草の処理です。雑草が茂り、多くの作業時間を除草に費やすことになると労力が増え、利用者のモチベーション低下につながります。できるだけ除草作業を減らし、楽しい収穫作業に時間を使えるようにする工夫が必要です。例えば、トウガラシなどの長期栽培では畝に黒ポリフィルムを被覆、畝間の通路には遮光性の「アグリシート」を利用し、雑草が生えるのを防止します。またタマネギの栽培では、極早生タマネギは不織布トンネル、早生の「スパート」はポリマルチ、晩生の「ケルたま」は透水性で追肥も容易なタマネギ専用マルチ「たまねぎ名人」をそれぞれ使い分けています。

むく福祉会のスタッフさんは大変熱心で、「耐病総太り」や「紅三太」の周年播種の試験や、つる性野菜の連続栽培なども行うことができ、軌道に乗っています。また、適期出荷と荷づくりのていねいさで、近隣のJA直売所で有利に販売されています。

指導をはじめてから、利用者の方々が見せた成長は目を見張るものがありました。むく福祉会では、それぞれの作業の習熟者に“名人”の称号を授与しています。たとえば、唐辛子収穫名人、ヘタ取り名人、大根加工名人などなど。彼らは誇らしく思うとやる気が増して、毎朝元気よく畑に飛び出してきます。挨拶の声にも張りが出て、口数も多くなり、コミュニケーションもぐんと活発になりました。利用者の方々の成長は、農福連携の成果の一つです。

トウガラシ栽培の様子。フラワーネットの活用や雑草防止に畝間に「アグリシート」の利用を指導。
「紅三太」は直売所では競合も少なく、出荷も継続できる。
色みもよく、漬物ばえする「紅三太」。

工房あんじゅ

こちらの事業所では、同グループ内でレストランを経営しているなどのこともあり、指導に入る前から野菜の無農薬栽培を実施し、周年で多品目を栽培していました。しかし害虫の被害がひどく、害虫を取る作業に労力を使っても見ばえのよい野菜を収穫するのは大変でした。そこで、まずは有機JAS栽培に準じる化学肥料・農薬不使用での栽培を代表の樋口理事長に提案しました。

輪作、土づくりなど基本的なところから指導をはじめ、キスジノミハムシやキタネグサレセンチュウの抑制効果をもつ緑肥の「ネグサレタイジ」の使用、バンカープランツによる自然天敵を利用するなど、農薬を使わない害虫防除策を複数実施しました。その結果、露地では夏野菜、秋にはダイコン、ハクサイ、キャベツなど、ハウスでは冬季のレタス、ミズナ、ホウレンソウなど、多品目を安定して栽培できるようになりました。「桃太郎ファイト」(大玉)、「フルティカ」(中玉)、「千果」(ミニ)と、3種を使ったトマト栽培では、青枯病が発生しましたが、接ぎ木苗の使用と、白色マルチで対策し、ハウスの残肥を考慮して無肥料での収穫を実現。また、「紅ほっぺ」と「とちおとめ」でのイチゴ栽培にも挑戦し、グループ経営のパンとケーキのお店「あん」で使用したり、直売所に出荷したりと好評を得ています。

農場で野菜が安定して収穫できるようになると、圃場で作業をする利用者の方々も増えました。また、フレンチレストランでの雇用、弁当作り作業、ショップでの販売など、野菜を生かした事業所全体の取り組みを活性化することにもつながりました。

緑肥を有効的に導入。
社会福祉法人京都ライフサポート協会の樋口幸雄理事長と話すタキイ指導員。

そのほか府の農産課からの要請で、少量切り花素材の供給試験も実施。水仙、花菖蒲、姫百合、河原撫子などの栽培を受託しました。中でも弊社から提供した河原撫子は安価な固定種ながら高品質で、活用先の池坊さんから、生け花素材として好評価を受け、供給に向けた栽培を進めています。

透水性マルチの「たまねぎ名人」は植え穴も加工済みで玉太りがよい。
品質のよい河原撫子。茶花は安価なことから、生産が減少しているが、秋以降も需要はある。福祉事業所で取り組みたい品目。

南山城学園魁農場

こちらは、木津川沿いにある圃場が、砂地のよい土壌であることも手伝って、指導を始めてすぐにトウガラシの大豊作を迎えることができました。それを皮切りに、品目を絞り無農薬で育てた季節の野菜をグループのカフェで利用するほか、直売所出荷もできるようになりました。

冬どり野菜では、「紅三太」を10月上旬と遅まきしてリーフレタスやシュンギクと混植。厄介な害虫であるキスジノミハムシやダイコンサルハムシなどのハムシやカブラハバチの防除がねらいでしたが、十分な効果を感じられました。

秋は「北ひかり」キャベツの栽培に着手しました。春どりキャベツは、栽培時期的にも春先に多少モンシロチョウのアオムシが付く程度で、無農薬での栽培ができる品目です。

2020年は3月まきでリーフレタスと「紅三太」を混植してみましたがうまくいきました。コロナウイルスの影響で、カフェが休業してしまったのは計算外でしたが、「紅三太」は大きくなっても漬物、サラダ、おろし、味噌汁など、さまざまに使えるため、活用は可能です。

南山城学園の露地栽培。一つの畝で少量多品目を混植。

夏作野菜は無農薬栽培がしやすい品目が多く、例えばスナップエンドウの「グルメ」は京都南部の暑さの中でも大変よくできます。2019年「千両二号」ナスと「VR夏すずみ」を栽培しましたが、老化苗を使用したにもかかわらず、長期収穫ができました。2020年は落ち葉用の側溝を施用し、安定したスタートができました。

現場の栽培スタッフの方たちは一所懸命取り組んでくれますので、少しのコツを伝えればほとんど収穫がなかった圃場からも立派な野菜が収穫できています。加えて、圃場図面、栽培マニュアル、施肥設計などを用意することで安定した栽培が継続できるようサポートをしています。

農家の事業所 せいかファーム

こちらの代表は水稲農家で、そのため十分な圃場とトラクターなどの農作業機や、ビニルハウスなどの施設が充実しています。それを生かし、ハウス栽培で特産のシュンギクと、スナップエンドウの栽培に取り組みました。深く芯止めすることで6本程度側枝を出し、太く立派な「きわめ中葉春菊」を春まで収穫し続けられました。10月まきのスナップエンドウと11月まきの「グルメ」は、それぞれ2月、3月前後に収穫。露地品種でよく伸びるため、ネットを超えたらソバージュ仕立てにし、大豊作でした。

通常、ハウス栽培は毎日の管理が必要なので、土日に作業ができない事業所では、品目の選定でカバーすることが必要です。例えば、シュンギクやスナップエンドウ、ダイコンの「紅三太」などは、冬は密閉、温度が上がる春は少し開けて放置していても問題ありません。

せいかファームはハウスでスナップエンドウ「グルメ」を栽培。

また、無肥料、無農薬、無資材で栽培でき、有機栽培にうってつけの品目として、サツマイモに注目しました。2020年は、4月に育苗した自家苗を使い、6月から7月にかけて随時定植。マルチは施さなかったため、雑草に埋もれた時期もありましたが、問題なく収穫にこぎつけられました。少し鶏ふんを施した畑は、葉が茂り過ぎてイモが大小不ぞろいとなってしまいましたが、無肥料の畑は茂りも少なく、大変豊作でした。イモは定植後120日程で熟してくるので、収穫前にあらかじめ草刈り機で、雑草とつるを切っておくと土が乾いて、泥を落としやすくなります。サツマイモのつるは肥料分が多く容易に分解するので、後作のジャガイモも無肥料でできる見込みです。

せいかファームはこれをきっかけに、有機栽培が可能な品目を柱にして、大規模野菜生産作業所を目指しています。露地では、サツマイモ・ジャガイモを柱に、オクラ、落花生、スナップエンドウ、インゲンと、京都ならではの品目である鷹の爪を栽培。ハウスでは、極早生の冬どり品種も加えて、周年出荷ができるように計画を立てています。

「農福連携」を定着・発展させるために

この取り組みを行う中で、作業時間の短さや圃場の土壌、不十分な設備など、これまで行ってきた産地指導とはまったく違う条件に、さまざまな戸惑いがありました。また、最初に述べたように、事業所の方からは完全無農薬栽培を志向する声が強く、その理想と現実とのギャップを埋めるのがもっとも大きな課題でした。

当初は栽培技術や設備が不足する中、有機・無農薬栽培に取り組むのは難しいと考えていました。しかし指導を重ねる内に、(1)季節ごとに無理のない旬の野菜を栽培する、(2)土づくりをしっかりして地力を高め、施肥量を抑えた「腹8分目」の栽培を実施する、(3)バンカープランツの混植、花壇切り花の栽培をするなどして天敵のすみかを準備する、などの工夫をすれば、ある程度実現できるという手ごたえをつかむことができました。特にせいかファームで、サツマイモの無肥料、無農薬、無資材栽培が成功したことは大きな成果です。

それどころか、有機栽培こそ福祉作業所に合った栽培方法と言えるかもしれません。農薬を使うにはたくさんの知識が必要です。農薬を使わないか、わずかな有機農薬だけにすれば、専門知識や技術を習得する手間を省けます。肥料も、化学肥料では効き過ぎたり、病害虫が増えたりする場合もあります。知識も資材も不十分ならば、逆に有機が可能な品目を、栽培しやすい時期を見定めて栽培する方が、よい結果につながるのではないでしょうか。また、現在はより“安全な野菜”が求められ、販売をしてくれる企業も増えてきていると実感しています。そのような消費者のニーズに応えられる有機栽培野菜の生産は、販売上も大きなメリットが得られるのです。

また、技術指導以上に重要なのは、利用者の方々の好奇心を満たし、上達につなげることです。そのためには施設全体で栽培、収穫出荷、おいしく食べることを楽しむことが何より重要です。その結果利用者の方々の意欲がどんどん向上してくると感じました。

指導を行う中、猛暑の夏や度重なる台風襲来、2020年はコロナウイルスによる活動自粛など大変なことも多かったですが、収穫にこぎつけたとき、利用者の方々が見せた笑顔からは、「農業」のもつ力を改めて感じることができました。

これからも弊社の野菜栽培技術や販売を通じたノウハウを京都府様と連携して福祉の現場で活用し、そして福祉の現場で得た経験や知識を「農福連携」がますます発展していくよう、生かしていければと思っております。

■「チャレンジ・アグリ認証」への協力

きょうと農福連携センターの事業の一つに「チャレンジ・アグリ認証」があります。2017年から実施されているこの講座では、障害のある方が農業の基本について、実習・講義を通じて学んでいます。一つの作物を題材に、土づくりから生育管理・収穫・販売まで一連の作業を経験し、自信をもって取り組めるようになってもらうのが狙いです。また、自分の得意な作業や強みを見つけることで、農業現場への従事をスムーズに促す目的もあります。

チャレンジ・アグリ認証講座には、弊社からOBの技術指導員を派遣し、地元の農業者の方、各地域で農業者の方への技術指導を行っている京都府農業改良普及センターと連携して、障害のある方にもわかりやすい講義を行っています。実習の品目選定や実習内容や指導教程、テキスト、レジュメの作成は弊社が受けもちました。

↑南部会場「さんさん山城(京田辺市)」での講座風景。

カリキュラムの終了後には受講者に修了証を授与する「修了式」を実施しています。修了式により、本講座を最後まで受講したことを「成功体験」と感じてもらうことは、その後農作業をやっていく上での励みとなっています。

↑2019年12月に行われたチャレンジ・アグリ認証講座基礎課程修了式で、修了生にメッセージを送る弊社OB技術指導員。

講座概要と修了生の活躍

チャレンジ・アグリ認証講座は全6回のカリキュラムで実施されます(表1)。実習と講義を交えて、短期間で土づくりから販売までを体験学習できるようになっています。

(表1)チャレンジ・アグリ認証講座 - 基礎課程 - カリキュラム(ミニトマト編)(例)

実施内容
第1週畑づくり・土づくり
第2週ミニトマト苗の定植
第3週芽かき、誘引、雨よけ栽培
第4週水やり、追肥
第5週収穫練習、安全な農作業環境づくり(特別講義)
第6週収穫・調整・販売、農薬と肥料の取扱い

コマツナ栽培を題材とした教本では、項目を(1)土づくり→(2)播種→(3)第1回目間引き→(4)第2回目間引き→(5)収穫準備→(6)収穫・販売の6回に分け、挿し絵や写真を多く取り入れ、ビジュアルでもわかりやすくする工夫をしました。一方、後半の講義で使うレジュメではより詳しく深堀し、それぞれの作業の意味がわかるように心がけました。栽培実習にあたっては、できる限り環境にやさしい栽培をするために、播種から収穫するまで被覆栽培としました。ミニトマトも(表1)のように、コマツナの教本やレジュメと同じ体裁で進めました。

6回の日程と研修の内容は、講座開始前にあらかじめ決まっていますが、作物の生育は天候に左右されます。そのため、コマツナでは生育が進みすぎ予定の研修内容とうまく合わず、トマトでは、諸事情から苗が2段目開花苗になってしまったり、作型が抑制栽培となり開花期が暑くてもホルモン処理ができなかったりと、さまざまなアクシデントが起きました。しかし、その都度、府担当者、実習担当の篤農家の方、地元普及員の先生、日ごろの管理をしていただいている作業所の方々の協力を得て、何とか収穫・販売までこぎつけました。

認証講座で使用した、ミニトマトとコマツナの栽培解説レジュメ。

2020年からは「出前講座」も開講

2020年現在、チャレンジ・アグリ認証講座は京都府の南部及び中部で実施しています。2017年にまず南部でスタートし、中部では2019年から実施されています。さらに南部や中部の会場への参加が難しい障害者施設のニーズに応えて、2020年からは障害福祉事業所の希望に合わせたオーダーメイド形式の「出前講座」も開始されました。

弊社は2017年の開始時よりプロジェクトに参加してきましたが、新しく農福連携を始める事業所も出てきて、障害のある方だけでなく、支援する職員さんにとっても農業の基礎を学ぶニーズが高まっています。それに伴い、出前講座など、さまざまな施設に合わせたフレキシブルな対応ができる取り組みは、ますます重要になっていくでしょう。

↑リフレかやの里(与謝野町)での出前講座の様子。九条ネギの調整について解説する指導員。

「チャレンジ・アグリ認証」をきっかけに就農への道を

京都府障害者支援課によると、チャレンジ・アグリ認証講座を受講した障害のある方のうち、計5名が一般企業への就職を果たされています(2020年12月現在)。それ以外の方も、福祉事業所で農作業グループメンバーのリーダーを務め、一区画を1人で管理し農作業に取り組むなど、中心的な役割を果たされています。

ご紹介した京都府の農福連携事業のサポートや、チャレンジ・アグリ認証のお問い合わせは、きょうと農福連携センターへお問い合わせください。
タキイ種苗で直接の対応しておりませんのでご了承ください。

<お問い合わせ先> きょうと農福連携センター TEL:075-414-4596(受付時間/月曜〜金曜日 9:00〜17:00)
ホームページアドレス:http://www.kyo-noufuku.com/