カタツムリの仲間。成虫・幼虫とも食害する。
 現在日本の農耕地に生息するチャコウラナメクジは、第二次世界大戦後にヨーロッパから侵入したもので、背中に小さな甲羅(貝殻の退化したもの)と黒い縦筋を持つのが特徴である(写真1)。体長は大きなもので3センチ程度。
 
 


 結球中に虫が潜り込み、結球内部を食べたり、穴をあける(写真2)。虫のふんや這いあとの粘液も不快で嫌われる。
 
 


 春~秋に活動し、5~7月に多発する。
 ハクサイ・キャベツ・レタスの結球に侵入するほか、イチゴやナスの果実、サルビアやマリーゴールドなどで被害が発生する。
 
 


 ナメクジは主に腐りかけた植物やゴミを食べて生きており、生きた植物が主食ではない。収穫後の作物ゴミや刈り取った草はナメクジの発生源になるので取り除く。
 グリーンベイト、ナメトックスなどを作物にかからないように注意して散布する。
 結球前に規定量をばらまきで使用すると90%ぐらいのナメクジを除去できることが明らかになっている。ビールに非常によく集まるが、すべての虫を取りきることはできず、また費用がかかるのが問題。
 家庭菜園など、小面積の畑では、日没後に虫を集めて殺す作業を1週間くらい毎日行うと、被害が減る。

 
データ作成年月日:2015/1/30

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写真1(HT)

 
写真2(HT)


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