二つの病原菌が関与する。ともに発芽不良と発芽後の立枯れを起こす。
ピシウム菌の場合:地際部の茎(胚軸)と根部が軟化、腐敗して倒伏する。多湿状態では、病変部に白色綿毛状のかびを生じる。
リゾクトニア菌による場合:地際部の茎(胚軸)が褐変してくびれ、倒伏する。
病原:糸状菌(かび)
(1)ピシウム ククルビタセラム
(2)ピシウム ドバリアナム
(3)リゾクトニア ソラニ
いずれも、高温条件下で発生する。ピシウム菌は水かびの仲間であり、水中を自走できる遊走子という器官で伝搬するため、多湿条件下で発生する。リゾクトニア菌は菌核によって土壌中で生存し、乾燥条件下で発生する。
育苗中に発生する苗立枯病は、病原菌に汚染した土壌を用いることで発生する。育苗に当たっては、育苗容器、消毒済み種子を利用するとともに、用土は、新しい育苗用の用土を購入して使用する。
古い用土を使用する場合、土壌消毒が必要である。土壌消毒には、キルパー、クロルピクリンくん蒸剤(クロールピクリン、クロピクテープ、クロルピクリン錠剤)が利用できる。また、太陽熱消毒など、熱を利用して土壌処理する方法も有効である。
土壌に薬剤を処理して立枯病を防除することもできる。複数の種類の病原菌が知られており、薬剤の選択が重要になる。オーソサイド水和剤80は、どの病原菌にも共通して効果が得られる。ダコニール1000、リゾレックス水和剤、モンカット水和剤は、リゾクトニア属菌による苗立枯病に、タチガレン液剤は、ピシウム、フザリウム属菌による苗立枯病に効果を示す。
データ作成年月日:2016/1/29
▼▼▼ ご注意 ▼▼▼
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本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。
病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。
写真1(HK)
▲リゾクトニア菌による苗立枯れ
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