カメムシの仲間。成虫・幼虫とも食害する。
 ハクサイにつくアブラムシ類は3種類いる。白色で粉をふいたように見えるのはダイコンアブラムシ、暗緑色でやや粉っぽいのはニセダイコンアブラムシ(写真1)、淡緑色または赤褐色で透明感のあるのがモモアカアブラムシ(写真2)、である。
 
 


 葉裏に1〜2ミリの虫がたくさん群がって葉の汁を吸い、葉が黄色くなって枯れることもある。
 汁を吸う時にウイルス病を媒介する。ウイルス病にかかると葉の色がまだらに白く抜けたり、葉が萎縮する(写真3)
 
 


 ダイコンアブラムシは4〜6月、ニセダイコンアブラムシとモモアカアブラムシは9〜11月に多い。
 卵を産まずに直接幼虫を産むため、短期間に猛烈に増えることがある。一方、天敵も非常に多く、たくさんいたアブラムシが急に減ることもある。表皮がかたくなった淡褐色のニセダイコンアブラムシは天敵寄生蜂に寄生されたもの(写真1のアブラムシ集団の上右端個体)
 ダイコンアブラムシとニセダイコンアブラムシはハクサイ・ダイコン・キャベツなどのアブラナ科野菜で発生する。モモアカアブラムシはアブラナ科野菜のほか、ナス・キュウリ・ホウレンソウ・モモなど、非常に多くの作物で発生する。
 
 


 スタークル顆粒水溶剤、アルバリン顆粒水溶剤、アクタラ顆粒水溶剤などのネオニコチノイド系殺虫剤、ウララDFなどを散布する。
 定植時などにスタークル粒剤、アルバリン粒剤、ジュリボフロアブルなどを処理する。
 家庭菜園ではサンサンネットなどの被覆資材を被せて成虫の侵入を防ぐ。


データ作成年月日:2015/1/30

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 病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。
写真1(HT)

 
写真2(YK)

 
写真3(HT)



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