上位葉の先端や両側から枯死し、生長点の枯死も引き起こす。写真はカルシウムを欠如した水耕栽培で再現した時の様子。処理10日目から症状が現れ、上位葉の先端部や両脇の部分がしおれたり、水浸状になることから始まった(写真1、2)。その後、しおれた部分はさらに拡大するとともに、枯死し、処理2週間目には上位葉と生長点部分の枯死にいたった(写真3)。
日本は降雨が多いため、土壌中のカルシウムは長期的には溶脱される。そのため、水田転換圃場などで初めてハクサイを栽培する場合は、カルシウム施用の効果が大きい。また、土壌中にチッソが過剰にある場合、吸収バランスを崩して欠乏症が発生する場合がある。また作物体内で再移動しにくく、そのため上位葉から欠乏症が発生する。土壌の乾燥状態の影響も大きく、乾燥により発生が助長される。
結球前であれば生長点を含む上位葉から症状が出る。土壌診断も有効で、pHが低い時やECが高い時には、カルシウム欠乏の可能性がある。作物体中のカルシウム濃度が0.25%程度より低い場合は欠乏症を疑う。
塩化カルシウムや、キレートカルシウムなどの葉面散布を行うと効果があるとの報告もあるが、期待はできない。土壌管理としては、pHが低い場合には石灰質材の施用を行い、適正pHに管理する。
データ作成年月日:2003/06/10
▼▼▼ ご注意 ▼▼▼
生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。
従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。
また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。
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