アンモニアガス障害

症状

写真1〜4は、現地で生じたアンモニアガス障害の様子。下位葉から黄化し、落葉しやすくなる。葉は黄化とともに葉脈間が茶褐色になるのが特徴。写真5〜7は、実験的に発生させたアンモニアガス障害の様子。花弁もガスに弱い(写真6)。写真7のように葉は被曝当日(左)は水浸状になるが、1日後(右)にはその部分が脱水状態になり、白化する。しかし、亜硝酸ガスほど白くなく、少し淡黄色が残る。写真8は軽いアンモニアガス障害葉。


原因

土壌がアルカリであったり、アルカリ資材と肥料を混合施用すると、肥料中のアンモニア態チッソはガス化し、作物に障害を与える。


診断法

土壌pHがアルカリではないか、あるいは石灰など、アルカリ資材と肥料が直接接触するような施用をしていないかを確認する。ハウス内の露滴のpHがアルカリになっていることより、アンモニアガス障害と診断できる。


対策

プロの農家の場合は、弱アルカリ性の土壌への過剰施肥が原因。緊急対策としては粉状の炭の施用がよい。炭はアンモニアガスを吸収してくれる。



データ作成年月日:2003/02/03

▼▼▼ ご注意 ▼▼▼
 生理障害は、一般には肥料要素の欠乏または過剰により発生しますが、その原因に関しては、単純にその要素のみが欠乏または過剰の場合以外にも、他の肥料要素の多少が影響して起こる場合や、土質やpHなどの土壌条件が影響する場合、温度や水分など気象条件が影響する場合など、さまざまな環境条件が重なって発生している場合が多く、簡単には特定できないことが多々あります。
 従って、その対策を講じる場合は、土壌分析を行うなど圃場の土壌条件を把握した上で行うようお願いします。
 また、症状が生理障害に類似した病虫害もあり、生理障害との区別が難しい場合があります。詳しくは、農協や公共の指導機関にご相談ください。

写真1


写真2


写真3


写真4


写真5


写真6


写真7


写真8



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