蛾の仲間。幼虫が食害する。
 カブラヤガとタマナヤガの2種類がいる。
 カブラヤガは南日本に、タマナヤガは北日本に多い。
 老齢幼虫の体色は暗褐色で、体長4センチ(写真1)。体はゴムのように弾力性がある。
 土から掘り出すと丸くなる習性がある(写真1)




 葉が株元から切り取られて食われる(写真2)。食われ残った葉は地面に散乱し、しなびる。
 幼苗期に地際から切り取られると欠株になる。
 虫は夜行性で、昼間は土中に潜っているため見つからない。




 春〜秋に2〜3回発生する。
 ホウレンソウ・コマツナ・ダイコンなど、さまざまな野菜や花で発生する。
 雑草もよく食べるので、草地を畑にした直後に多発する。




 畑が小さい場合は、被害株の周囲を掘り返し(虫は地下1〜2センチにいる)、虫を見つけて殺すのが一番手っ取り早い。
 ネキリムシが多発する畑では、播種時または定植時にカルホス微粒剤F、カルホス粉剤を処理し、耕して土の中に薬剤を行き渡らせて土中の虫を殺す。
 ガードベイトAなどを散布して、虫をおびき寄せて殺す。
 夏には晴天時にビニールを敷いて、地温を上げると(45〜50℃)、ネキリムシ類を効果的に殺せる。

 注.2003年の改正農薬取締法施行にともなって、登録作物がねぎ、わけぎ、あさつきの3作物に分離された。ここではねぎで登録のある薬剤を示した。


データ作成年月日:2015/1/30

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 文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

 農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。
 農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。
 本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。
 病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。

写真1(HT)

写真2(HT)


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