タバコガまたはオオタバコガが発生する。蛾の仲間。幼虫が食害する。
 幼虫は緑色で背中に黒い斑点がある(写真1)。老齢幼虫の体長は4センチ。
 果実に穴をあけて潜り込み、中身を食べる。




 果実に直径2ミリ〜1センチの穴をあけて潜り込み(写真1)、内部を食害する。特に種子を好んで食べる(写真2)
 幼虫はいくつもの果実を渡り歩くので、虫が少なくても果実の被害が多く発生する。




 春から秋まで3回発生し、7〜9月に多い。
 ナス・トウモロコシ・カーネーションなど、さまざまな野菜や花で発生する。




 薬剤は果実内に潜り込んだ虫には効果がない。家庭菜園では果実の穴を見つけ、虫ごと果実を処分するのが最も効果が高い。
 タバコガにはピーマンのタバコガ類に登録のあるプレオフロアブルなどを散布する。オオタバコガにはこれらに加えてスピノエース顆粒水和剤、アファーム乳剤、トルネードフロアブル、フェニックス顆粒水和剤なども登録がある。
 ピーマンの葉を食害する蛾の仲間にはほかにハスモンヨトウ、メンガタスズメ(写真3)などがいる。メンガタスズメは大きく恐ろしそうであるが、触れてかぶれることはなく(タバコガ類やハスモンヨトウもかぶれない)、発生量も少ないため、つまんで踏みつぶすのが最も早い防除法である。

注.2003年の改正農薬取締法施行にともなって、これまであいまいであったピーマンとトウガラシ類の区別が明確になった。ここではピーマンに登録されている薬剤を示した。トウガラシ類に使用できないものがあるので注意されたい。トウガラシ類に対する登録はまだ少ないが、積極的に登録が進められており、今後も増える見込みである。

データ作成年月日:2015/1/30

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 農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。
 農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。
 本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。
 病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。

写真1(YK)


写真2(YK)


写真3(HT)


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