コガネムシやテントウムシなどの仲間。幼虫が食害する。
 幼虫は乳白色で脚がなく、ウジのように見える。
 成虫は5ミリくらいの大きさで灰褐色(写真1・2)。クチバシがやや長く、象の鼻のように見えるので、ゾウムシと名前がついた。




 貯蔵中の豆に3ミリくらいの大きさの丸い穴があく。これは幼虫が成長して蛹を経過し、成虫が脱出した穴である。
 生食用の豆では幼虫がまだ小さいので気づかずにそのまま食べられてしまう。毒はなく、食べても問題ない。
 菓子などの加工用の豆では幼虫が大きくなっていることがあり、製品から虫が出てきて問題になることがある。




 1年に1回発生し、成虫が4〜5月に豆の莢に卵を産む。
 卵からかえった幼虫は豆の中で成長して蛹になった後、成虫が7〜10月に穴をあけて脱出する。




 家庭菜園では防除の必要はない。未成熟ソラマメでは幼虫がまだ小さいので、食べても分からない。幼虫に毒はない。
 種子を貯蔵して秋の種まきに使う時、穴があいた豆は発芽しない可能性があるので捨てる。

注.2003年の改正農薬取締法施行にともなって、豆類(未成熟)(さやいんげん、えだまめ、さやえんどう、実えんどう、未成熟そらまめ、未成熟ささげ、未成熟ふじまめなど)という作物群が登録対象として設定された。一方、いんげんまめ、だいず、えんどうまめ、そらまめ、豆類(種実)のみに登録されている薬剤はこれらの豆類(未成熟)には使用できなくなった。ここでは未成熟そらまめまたは豆類(未成熟)に登録のある薬剤を示した。

データ作成年月日:2015/1/30

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 文中に記述のある農薬の登録内容は、すべて上記データ製作日時点のものです。ご使用に際しては、必ず登録の有無と使用方法(使用時期、使用回数、希釈倍数、処理量など)をご確認ください。

 農薬登録のない薬剤を使用したり、登録条件以外の使用をすることは、農薬取締法で禁止されておりますので、生産物の商品性や産地としての信用を著しく損なう恐れがあります。また、生産者の健康被害に対する配慮も肝要です。
 農薬の適用の対象や使用基準など、登録の内容は時期や地域によって異なります。間違った使用をされますと、効果がないばかりか作物に薬害を生じる恐れもあります。
 本文の記述には万全を期しておりますが、使用農薬の選択および使用方法につきましては、お近くの種苗専門店や農協、公共の指導機関などにご確認の上、使用される農薬の注意書きをよく読んでお使いくださるようお願い申し上げます。
 病害虫の診断は、判断が非常に難しい場合があります。詳しくは、農協または公共の指導機関にご相談ください。

写真1(YK)


写真2(YK)


写真3(YK)


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