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宿根草花 |
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宿根草の知識 |
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宿根草はそれぞれの性質から、自分の好きな環境に生育しているものです。したがって高度によっても、環境によっても、植物は違っています。それはつまり宿根草が非常に個性的な性質を持ち、好きでない所には育たないということです。この点が宿根草栽培の難しさでもあり、面白いところでもあります。
そこで、これらの環境を5つの用土記号・3つの日照記号・難易記号で標示して栽培の指針としましたので、採集植物の環境にしたがい、図を活用して栽培をすれば、ほぼ誤りはないと思います。
※用土基準(図参照)
砂はいずれも7mm目のふるいを通り、1.5mm目のふるいに止まる砂を使用。

※日照基準
朝から夕方までの間、5〜6時間の日照を必要とするもの。(砂礫地、裸地、草原、湿原などの陽光下の植物)
午前中日が当たり午後日陰になる。または1日のうち2〜3時間日が当たり、あと日陰になるもの。(林緑、崖地、渓谷側地などの植物)
注 この記号のものは夏季は必ず次の「●」の扱いをすること。
●チラチラ木もれ日のさす場所、またはヨシズ下に置いて栽培するもの。
(樹蔭地の植物)
※難易記号
※一般に栽培が難しいとされているもので、例えば非常に暑がるとか、根腐れを起こしやすいとか、花がつきにくいとか、湿度が必要だとかいうものです。
ただしこれは東京を中心とした場合のことで、例えば「暑がる」ために※記号をつけてあっても、北海道、東北、信州などでは※ではないし、また栽培場の個々の環境から難が易であることもあります。栽培の容易なものはとくに記号はつけてありません。
※山野草の採集について
採集に当たっては、まず丁寧に根を掘ること、土は完全に落とす事、これを少ししめらせたビニール袋に入れ、空気を吹き込み、口元を輪ゴムで締めておけば、元気な状態で持ち帰る事ができます。
なお、国立公園・国定公園・そのほか採集禁止地区での採集は絶対にしないこと!

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