夏秋トマト生産量ランキング
| 作付面積(ha) | 10a当たり収量(kg) | 収穫量(t) | 出荷量(t) | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 全国 | 7.810 | 4,030 | 314,600 | 268,300 | |
| 1位 | 北海道 | 708 | 6,530 | 46,200 | 42,400 |
| 2位 | 茨城 | 773 | 4,530 | 35,000 | 33,300 |
| 3位 | 熊本 | 415 | 5,570 | 23,100 | 22,000 |
| 4位 | 千葉 | 492 | 3,670 | 18,100 | 15,900 |
| 5位 | 福島 | 319 | 5,250 | 16,700 | 14,400 |

2020/02/20掲載

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トマト研究家、大学で講師を務める。トマトのダイエット効果やトマト料理レシピなどの研究を中心に、トマト大好きサークル「トマト赤デミー」を主催。テレビ、雑誌、イベントなどへの出演も多数。主な著書に『夜トマトダイエット』(ぶんか社)、『トマトジュースダイエットレシピ』(サンクチュアリ出版)など(タキイの取り扱いではありません)。
唐沢明さんのトマト赤デミーWEBサイト
http://www.akira-dream.com/tomato/
トマトは夏野菜、トマトの旬は夏、というイメージがありますが、日本では1年を通して、春夏秋冬、食べることができます。あまり知られていないかもしれませんが、オールシーズン出荷されています。
露地栽培トマトは6〜8月、ハウス栽培のトマトは2〜5月が特においしい季節になります。
トマトは、昼と夜の温度差が大きいほど、真っ赤に熟し、おいしいものが収穫できます。そのため収穫時期は、ハウス栽培が中心の冬春トマトと、露地栽培が中心の夏秋トマトに分かれます。それぞれの出荷時期と主な産地は、次の通りになっています。
これも「トマトリビア」かもしれませんが、冬春トマトは甘みが強く、夏秋トマトは酸味が強いので、季節ごとの味わいを楽しむのも、おすすめです。これで「トマト通」になれますね。
トマトの生育に必要な条件のうち、一番大事なものが日光です。しかし、日光が一番多く降り注ぐ夏場の日本の気温はトマトにとっては高すぎます。そのため、夏のトマトは比較的冷涼な地域で栽培されます。北海道、東北などの緯度の高い産地のほか、標高の高い地域が夏秋のトマトの産地です。
ハウス内を暖房で温める冬春のトマトと違い、無加温(自然に近い環境)で育った夏秋トマトは、トマトがもつ本来の味わいが感じられるまさに旬の味覚。夏秋のトマト産地では、栽培が難しいけれど味がよいといわれる「桃太郎」を栽培している産地が多くあります。
また、トマトに含まれるカリウムは利尿作用により体温を下げる効果があります。暑い夏にはもってこいの野菜です。
日本国内でのトマトの総出荷量は年間637,100tです。
「夏秋トマト」と「冬春トマト」の生産量を地域別に見ていきましょう。
まずは全体。
冬春トマトの方が大分多いですね。
そして地域は?といえば、ベストファイブは以下のようになります。
(データは2018年産野菜生産出荷統計/農水省より)夏秋トマト生産量ランキング
作付面積(ha) 10a当たり収量(kg) 収穫量(t) 出荷量(t) 全国 7.810 4,030 314,600 268,300 1位 北海道 708 6,530 46,200 42,400 2位 茨城 773 4,530 35,000 33,300 3位 熊本 415 5,570 23,100 22,000 4位 千葉 492 3,670 18,100 15,900 5位 福島 319 5,250 16,700 14,400 冬春トマトの生産量ランキング
作付面積(ha) 10a当たり収量(kg) 収穫量(t) 出荷量(t) 全国 3.970 10,300 409,600 388,800 1位 熊本 839 13,600 114,100 110,800 2位 愛知 406 10,600 43,000 41,000 3位 栃木 212 13,800 29,300 27,700 4位 千葉 288 6,640 19,100 17,700 5位 宮崎 176 9,790 17,200 16,200
トマトの原産地であるアンデス地方高地の気候は、雨が少なく強い日差し、日光と昼夜の温度差が特徴的です。
日本での産地も時期によって、暑い夏は比較的涼しい北海道・東北・岐阜の高冷地へ、冬場は暖かい東海地方・九州へと移動していきます。
その時期ごとに、最適な場所、産地へ移動することで美味しいトマトが誕生!
また、産地も暖房費などのコストをおさえることができるとういうメリットもあるのですね。夏秋トマト、冬春トマトはさらに細かく分ければ、トマトは主に3〜6月に収穫できる春トマト、6〜9月に収穫する夏秋トマト、9月〜2月に収穫する秋冬トマト、12月〜3月に収穫する冬春トマトの4種類に分けられます。いずれのトマトも、出始めは大玉傾向で、後になるほど小さくなっていきます。
もちろん品種改良や栽培技術の改良によって長期収穫が可能になってもいます。その代表格は、長期どりが可能な「桃太郎ネクスト」(左)。写真右は栃木県JAうつのみやの選果場で出荷を待つ「桃太郎ネクスト」です。
| 市販の細縮れ中華麺 | … 1袋 |
|---|---|
| スープ | |
| トマトジュース(食塩無添加) | … 200cc |
| トマト | … 大玉1個 |
| 水 | … 100cc |
| 中華スープの素(ペースト状のもの) | … 大さじ1 |
| 塩・胡椒 | … 少々 |
| トッピング | |
| ホウレンソウ | … 20g |
| もやし | … 35g |
| サラダ油 | … 小さじ1/2 |
| 塩 | … 少々 |
| スイートコーン(市販の缶詰のもの) | … 1/4 |

| ごはん | … 100g |
|---|---|
| ミニトマト | … 1個 |
| 大葉 | … 1/2枚 |
| 和風だしの素(顆粒) | … 小さじ1/2 |
| 白ゴマ | … 少々 |
| サラダ油 | … 小さじ1/2 |

| トマト | … 中2個(150g) |
|---|---|
| 木綿豆腐 | … 150g |
| 油揚げ | … 1枚 |
| 合わせみそ | … 大さじ3 |
| 水 | … 200cc |
| 卵 | … 1個 |

北海道JAながぬま「川原さんちの高糖度栽培トマト」北海道の大地と太陽の恵みをいっぱい浴びた見た目も味も絶品のスーパーヒーロー・トマトをご紹介します。北海道JAながぬまで川原敏幸さんが作る「川原さんちの高糖度栽培トマト」には、「トマトは野菜」という概念をひっくり返すような、フルーツのような甘さがあります。
これを食べると、「トマトは果物?」と思わず口走ってしまいます。
完熟、濃厚、甘さが口の中に一気に広がり、幸福感に包まれ、だれでもスマイル180%になります。
「高糖度トマトのエース」「お土産にも最高の一品」「トマトがますます好きになる横綱品種」といってよいでしょう。生食でよし、料理でもよしのおすすめトマトです。
糖度は春先なら10度以上あり、夏場でも8度です。
トマト博士おすすめの高糖度トマトです。
和食、洋食、中華、イタリアンなど料理でも、スイーツにも使えるオールラウンドプレイヤーで味もお墨付き、間違いなし!です。
今後、テレビや雑誌などの取材のときに、おすすめしたいトマトで、令和のスーパー新ヒーローになるかもしれませんね?ぜひトライしてみてはいかがでしょうか?



2025年
秋種特集号 vol.60

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春種特集号 vol.59