ファイトリッチライフ

2017/07/20掲載

ファイトリッチ「京くれない」ニンジンで、
三笠「人参いれちゃいました」を作っちゃいました。

(編集部)

京都大原記念病院グループの地産池消の取組

京都市内中心部から車で約30分、歴史と豊かな自然に囲まれた京都市左京区大原にあるリハビリテーション専門の京都大原記念病院。リハビリや健康維持の基本となるのはやはり食事。同病院グループでは、7年前から患者さんや職員たちの意見を取り入れ食事改善の取組を行ってきました。

まず初めに着手したのは、食器の見直し。食事の彩りや盛り付けを工夫し、見た目にもおいしい食事の提供を目指しました。次に食材の見直し。米や野菜といった基本の食材のおいしさ、新鮮さを追求、米は毎日精米し、野菜は地元・大原の農家さんから仕入れることにしました。ここ大原の里は、良質の露地もの野菜が栽培されていることでも知られ、近隣レストランのシェフが自ら仕入れにくるほど。しかし、一日2.500食を提供する京都大原記念病院グループでは、すべての食材を地元産で賄うことはできません。天候不順や予期せぬトラブルで食材が手配できないことも考えられるため、臨機応変の努力で食材の手配を行っています。

これらの活動が評価され、地産地消を推進するモデル施設として京都府から「たんとおあがり京都府産」の認定を受け、平成28年度には地産地消優良活動表彰において、近畿農政局長を受賞。地元産の食材を使った食事を提供し、高い評価を受けています。

「人参いれちゃいました」開発者の京都大原記念病院グループ・管理栄養士の屋代朋子さん(写真右)と里の駅大原・支配人の森下政尋さん(写真左
「人参いれちゃいました」開発者の京都大原記念病院グループ・管理栄養士の屋代朋子さん(写真右)と里の駅大原・支配人の森下政尋さん(写真左)。大原ならではの新商品の開発に期待を寄せている。

ニンジンがおいしい健康和菓子に大変身!

地産地消の取組をさらに発展させ、地元の農家さんと連携し「大原の魅力」を発信する取組を新たにスタート。地元企業と共同企画商品の開発を手掛け、三笠「人参いれちゃいました」の商品化を実現させました。注目のポイントは、大原で栽培されたニンジンで、機能性成分を豊富に含むファイトリッチシリーズの「京くれない」が使用されていること。すでにグループ内でも取り入れられているファイトリッチで、健康にも役立つ商品をとのコンセプトから開発されました。

当初はニンジンのジャムを三笠に挟んだのですが、ジャムの水分で生地のよさが損なわれてしまいました。そこで白あんにニンジンのペーストを練りこむことで問題をクリア。さらにシナモンを加えニンジンの臭みを抑える工夫をしました。開発者の同病院グループの管理栄養士・屋代朋子さんは、「ニンジンが苦手な人でも食べられる味です」と太鼓判を押します。平成29年(2017年)、病院内の売店や近くの「里の駅大原」で1個180円(税込み)で販売したところ、患者さんやそのご家族、「里の駅大原」の利用者の間で人気商品となり、発売からわずか3カ月で5.500個を完売しました。材料となる「京くれない」ニンジンは大原での収穫期間がほぼ1カ月と短く、生産量が限られているため、今後はファイトリッチを使った、通年で販売できるオリジナル商品の開発に取り組んでいくという屋代さん。地産地消×ファイトリッチの新たな取り組みが進行中です!

三笠「人参いれちゃいました」 リコピンやBカロテンをバランスよく含む「京くれない」ニンジンを25パーセント使用
リコピンやBカロテンをバランスよく含む「京くれない」ニンジンを25パーセント使用。生地には大原産米粉を使用、ふっくらと仕上げた。