「桃太郎トマト」の産地として著名な福島県JA会津よつばの「南郷トマト」が県内初のGI登録商品に!

2018/11/20掲載

 さる8月6日、農水省が地域の農林水産物や食品ブランドを保護するために制定した「地理的表示(GI)保護制度」に福島県JA会津よつばの「南郷トマト」が登録されました。
 JA会津よつばは食味と安定の品質にこだわり、40年以上もの長きにわたりタキイの「桃太郎」シリーズを栽培いただいている全国的にも著名な「桃太郎トマト」の産地です。
この度、GI登録を果たした「南郷トマト」(登録番号第63号、申請者・南郷トマト生産組合)は、福島県南会津町、只見町、下郷町で生産される夏秋トマト。甘くみずみずしい食味が特長で、京浜地区の青果市場で夏秋トマトの取扱量の上位を占める福島県産の中でも平均価格が1割程度高く取引されるというブランドトマトです。

 南会津地方は昼夜の気温差が大きく、夏秋トマトの栽培には好適。雨よけ栽培や共同選果体制の確立、雪室予冷庫の整備など組織的な取り組みで品質の安定と向上を図っています。年間2千tを超える生産を継続しており、昭和62年からタキイの「桃太郎」シリーズを導入。現在は「桃太郎ギフト」「桃太郎セレクト」の2品種を栽培されています。

昼夜の気温差が大きい山間地で栽培される甘くみずみずしい食味が特長の「南郷トマト」。
「桃太郎ギフト」。

 この度のGI登録によって国から産品の品質の高さを証明されたことで、今後のブランド価値の向上とともに販路拡大や価格上昇も見込まれるということです。
 ますます発展のJA会津よつばの「南郷トマト」。タキイでも生産者と消費者両方の要望に応えたすぐれた品種を提案することで今後とも産地の発展に寄与する所存です。

「南郷トマトジュース」など加工品も有名。
当地でも栽培されているタキイの「桃太郎セレクト」。
■地理的表示(GI)保護制度 とは

農水省の定める地域の農林水産物や食品ブランドを保護する目的で定めた制度。これらの産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録することによって、生産業者の利益の保護と農林水産業や関連産業の発展、需要者の利益を図る。生産団体は申請した品種や栽培法などに基づき農産物を生産し、出荷・販売の際に登録を証明するGIマークを使うことができる。他の産地で名称の不正使用などがあった場合は、国が法に基づき表示の除去を命令するなど取り締まる。従わない場合は罰金など罰則を定めている。