2018/02/20掲載
11月16〜17日、滋賀県タキイ研究農場にて種苗店様、営農指導担当者様を招待して、秋期農場研修会を行いました。秋の研修会では葉根菜の展示が中心となり、推奨品種や新しいホウレンソウのラインアップなど、見どころいっぱいの展示となりました。圃場ではブリーダーによる品目別説明会を実施し、品種の特徴や栽培のポイントなどを直接ブリーダーに質問していただける時間も設けました。参加者の皆様からも「勉強になった」との声を多くいただきました。その農場研修会の様子と注目の品種をご紹介します。
タキイではべと病抵抗性と多収性、作業性を向上させた新たなシリーズを立ちあげ、作型・熟期別ラインアップの充実を図っています。
「TSP-525(限定販売)」は冬どりの早生種。低温時期の伸びがよく、立性で作業性にすぐれ、福岡、愛知、千葉などの産地で好評です。
また、「TSP-526(限定販売)」は秋〜年内どり、春どりの早生種。葉柄は短めで葉が大きく、バランスがよいので束にした時の見ばえがよいホウレンソウです。どちらの品種も葉柄が太く、しなやかで折れにくいので作業性にすぐれます。
今回、試食コーナーでは野菜本来の味を楽しんでいただくために、シンプルな調理法でご用意しました。ミニダイコン「紅三太」とロメインレタス「ロマリア」は、そのままカットしたものを、ネギの「TNE-765」は焼きネギで。食味のよいホウレンソウ「TSP-515」はゆでて市販のホウレンソウとの食べ比べを行いました。
試食されたお客様からは、『「紅三太」は生でも辛みが少ない!』『「ロマリア」は食感がよい』『ネギは焼いただけ?こんなに甘みがあるんだ』『食べ比べると「TSP-515」の甘みがよくわかる!』などの声があり、味の違いを感じていただけました。
また、見学を終えられたお客様にはタキイ品種がたっぷり入った豚汁で冷えた体を温めていただきました。
ペチュニア苗の展示の近くに行くと甘く華やかな香りが漂います。この香りの正体はタキイが世界で初めて開発した芳香性をもつペチュニア「F1 ブルームーン」です。ハチミツやロ−ズ、ヒヤシンスを想起させるこの香りは特に、夕方から夜中にかけて最も香りが強くなります。
主要草花に初めて芳香性を付与したことが評価され、2017年1月にAAS(オ−ルアメリカ・セレクションズ=全米品種審査会) を受賞しました。
色や形を楽しむ草花園芸に、新たに「香り」という魅力が加わった「F1 ブルームーン」。実際、手に取って香りを楽しんでいただきたい品種です。
そして同じく、AASを受賞した観賞用とうがらし「TF−802(オニキスレッド)」も注目の品種です。丸いボール状の実がかわいらしく、特徴的な黒い葉に赤い実の色がよくはえます。身近なインテリアにもピッタリでしょう。
2025年
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