HOTニュース 180周年記念農場研修会レポート 滋賀研究農場編

2016/02/22掲載

葉根菜品種展示コーナー

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180周年記念品種と銘打たれた年内どりのニンジン新品種「翔馬」は、初期生育がスムーズで、太りが早く尻つまりがよい早生種です。タキイがこれからの農業に提案する「省力化」のためには機械化への対応が特に大型産地では必要要素です。この「翔馬」は機械収穫を想定して従来品種より葉軸が強くするなど改良を加えています。年内どりの「優馬」との栽培リレーにより、安定生産と計画出荷を提案しました。

キャベツの180周年記念品種は、関東のキャベツ大産地である群馬県の嬬恋高原で評価をいただいているキャベツ「TCA-497」です。この品種は黒腐病に強く、耐倒伏性とそろい性が抜群の夏どり寒玉系品種です。このようにキャベツでは産地向けへの提案として、実需サイドより要求される提示、定量、定質を実現すべく品種育成に取り組んでいます。

最近カットサラダの需要増加にともない、その素材として、加工現場で注目を集める品目にロメインレタスがあります。タキイ育成「ロマリア」と「晩抽ロマリア」は、新規マーケットや実需者のニーズに提案できる要素があります。レタスに比べ葉質がしっかりしていますので、サラダだけでなく炒め物など用途が広く、特に「ロマリア」は頂部の葉が巻きながら軟結球するため球内葉が軟白し、甘くて苦みが少ない味になっています。そうした葉質と食味から、各種ドレッシングとの相性も抜群で、試食会場ではキューピーさんとのスペシャルタイアップで「ロマリア」を試食いただきました。