HOTニュース 180周年記念農場研修会レポート 滋賀研究農場編

2016/02/22掲載

果菜品種展示コーナー

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180周年記念品種「桃太郎ピース」は、桃太郎シリーズがもつ食味のこだわりをそのままに黄化葉巻病耐病性を付与した品種です。大玉多収で裂果にも強いことから、九州や関東中心に作付けが増加しています。この「桃太郎ピース」を皮切りに黄化葉巻病耐病性品種シリーズとして大玉品種では低温少日照下でも栽培が安定する「TTM-105」や、待望のTYミニでは裂果に極めて強い「TTM-106」を展示いたしました。また、土壌病害防除をはじめトマト栽培をサポートする台木の「グリーンフォース」は青枯病、コルキールート、萎凋病レース3などに強度耐病性を有しながら株張りを飛躍的に強化した緑茎台木で、夏秋産地や促成産地では草勢安定と収量アップにつながっています。

また、安定して収穫できる品種提案として、高度・単為結果性ナスを公開いたしました。「千両」タイプが「TNA-112/113」の2品種、「筑陽」タイプが「TNA-114」です。これらは、ホルモン処理やハチ交配が不要で大幅な省力につながることから、試作段階でも高い関心をいただいています。またへたの周りのトゲが低く、作業面でのストレスも少ない品種です。品種開発に当たってはタキイ育種圃場の中で特に着果肥大がすぐれる素材を、8年かけて選抜しました。これら安定して単為結果する遺伝子を特定するため、農研機構野菜茶業研究所との共同研究により、単為結果性の機能を解析し、その遺伝子(Pad-1)を特定しました。

2016年新発売予定の赤肉メロン「TMA-092」は、えそ斑点病耐病性品種。つるもちがよく生産者には安心して栽培いただけます。糖度上りがよく可食期間も長いことから、贈答用からご自宅用まで幅広く活用できるメロンです。