HOTニュース 2016年秋期 農場研修会レポート

2017/02/20掲載

葉菜展示コーナー

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ハクサイ

ハクサイ「ほまれの極み」は通常の秋冬品種より遅まきができ、端境期にあたる2月下旬〜3月でも品質のよい玉が収穫できる画期的な品種です。平均気温が4℃以上の暖地なら結束作業が不要なため、九州を中心に省力品種としても注目されています。

キャベツ

夏秋どリキャベツで日本一の生産量を誇る群馬県嬬恋村での試作を経て2016年新発売となった「涼峰」は冷涼地の7〜8月出荷に最も適します。茎がやわらかく、包丁が入りやすいので収穫作業の負担軽減にもつながる品種です。また、キャベツの難防除病害の一つである黒腐病に対し高度な耐病性を示します。

ホウレンソウ

タキイ育成のホウレンソウは@多収と高作業性(葉柄が太くて折れにくい)Aべと病耐病性B早生作型・熟期型のラインアップCおいしさの4つをコンセプトに育成しています。
「弁天丸」は「ルテイン」が豊富で「ファイトリッチ」シリーズとして注目されています。厳寒期は特に甘みが増すので、おいしさと高機能性を両立した品種です。

一方、ホウレンソウ試作品種の「TSP-515」も糖度があり、あくが少ないので鍋ものに最適です。食味のよい東洋種の血を受け継ぎ、葉の切れ込みが深く外見的にも差別化できます。
ホウレンソウの圃場横では試作品種「TSP-526」のおひたしの試食を行いました。味はもちろん、栽培面でも株張りがよく、多収種で、葉がしなやかなので束ねやすく収穫調製作業が容易です。